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2003年07月11日(金) ゲド戦記 壊れた腕輪

 小説ページ改装を目論んでいるのですが。
 どーも何やっても気にくわない。いやいつも毎回そうですが。
 気にくわないからこそ改装をするわけで、それが更新への情熱となりうるから更新できるのよーと言っちまえばそれまでなんですが。
 いやでも本当は内容で更新したいなぁなんて。だったらしろよ。はいごめんなさい。


 ゲド戦記。2巻(壊れた腕輪)を読み終わってるのに感想を書いてなかった。ので書こう。
 うーむ、作者の技巧に舌を巻いて巻いて巻ーき巻き。たまらんなぁ。うまいなぁ畜生め。
 テナーがあれこれそう思うだけの、彼女の状況をすっかり説明して不足無し。満を持してゲドちゃんの登場。うーむ素晴らしい。してやられた。
 あんな風に全てを「喰われ」たテナーだからこそ、あそこであのように(一応ネタバレ防止してるつもりなんですけど……伏せると変だな)動揺しまくったりするわけで。そういう心境に至るまでのことが、全て前半で説明済みだから、無理がないんですね。説得力ありすぎ。

 何かを防止するというのは、すごく難しいなぁと思ったよ。
 ゲドちゃん、今回防止しまくりなんですが。魔法という物は目に見えないので、本当に抑えているのかどうかわからないんです。
 これ、1巻の話だけど。「自分は竜王だ」と彼が言っても、「もう竜が来ない」と言ってもそれが真実だと知っているのはゲドちゃんしかいないわけですよ。もし本当でも、竜が裏切って襲いかかってきたら、ゲドちゃんは嘘つきになってしまうわけです。
 政治も一緒だな。○○防止法とかの難しさ。なければ不安、でもないなら設置する必要もあるのかどうか。先回りすることの難しさ、だ。うーむ深い。

 で、2巻でもさ。
 どうしてあの女の上に災いが起きないのか。
 それはゲドちゃんが、自分の命を守るために、迷宮のあちこちに魔法をかけた所為で、同時に信仰を捨てたテナーの命をも守っていたわけだけど、おかげで玄室の土を掘り起こしていた「あの女」の命をも守ってしまった、というわけで。
 さらにそれが結果的には「神様は死んでしまった」とアルハ=テナーが嘆く原因にもなってしまったわけで。
 因果。うぬぬぬ。
 まぁ、運命といっちまえばそれまでですが。

 アルハ=テナーの叫んだ言葉が、痛いのですよ。
 ゲドちゃんは恐ろしくたくさんのことを知っていて、それは自分の知らないことばかりで。自分はたった一つしか知らないけど、それは間違いなく真実だということ。そんなようなことを彼女は心の奥から叫んだ。
 自由の不安を。無重力の重さを。
 彼女が、ちっぽけな自分自身を守るためにできることは、自分を信じてやることしかなかったわけですね。これって、ものすごく大切なことなのに、普段の生活でどれだけの人がこれを普通にやってのけているのだろう。テナーにはそれしかなかった。選択肢はこれだけ。そして、それさえも壊れてしまった、その喪失感はどれほどのものだったろう。
 彼女は聡明だから。
 ゲドちゃんは、テナーを美しいと言った。
 多分、テナーだったからこそ、あの迷宮から生きて抜け出してこれたのでしょう。彼女じゃなければ、きっと押しつぶされて死んでいたに違いない。
 彼女でなければ、ラストに、あんな風に笑えなかったろうな、と。

 ええ話やった……
 以前に「全部映画化されるとよい」とのたまったが、どうでしょう、これは。全編暗いなぁ(苦笑)ほとんどテナーの心象を写すのがメインでしょうからねぇ。相当演技力のある女性でないとねふふん。

 ちょっと萌え感想に。
 うーん。テナーはそうね美しい。彼女を本来の姿に戻したのはゲドちゃんだし、これから先も導いてあげればよろしい、と思った人は多かろうけど。
 いやーん私的にはゲドちゃんの伴侶はノコギリソウなのよっっっ!!! だって兄も許した仲だわ! 若かりし頃の、少年の抜けていない悩み多きゲドちゃん! 人間的にも大成してる(ような)2巻でのゲドちゃんは、まだテナーの前に弱みをさらしてないわけよ!(いやさらしていたとてテナーは自分に精一杯でそれどころじゃなかったとは思うが)
 でもとにかく、ノコギリソウはそれを知っていて! 兄の苦労も、ゲドちゃんが人生で一番大事な場面で、心の奥で支えになってるのよ! そうよそういうことに、ええと、3巻以降なってたらいいのにぃぃぃぃ〜〜〜。なんですかこれ以降はゲドちゃんおっさんになっちゃってるって本当ですか?(涙目)もう若くてかっちょいい(妄想)青年のゲドちゃんは出てこねえんですか? ノコギリソウとの愛を確かめ合うそんな素敵なシーンはねえんですかうわーんがっかりー。

 どういう読み方をしてるのでしょう自分。ある意味有紗っちごめんなさい私信。
 でもとても楽しんでいます。実は3巻を借りに行ったら、誰かに先を越されてしまっていて、なかったのでした。残念です。どうも今まで閉架だったのに、私が借り出したら開架になった様子。おかげでみんなして手を出すようになっちゃって、3巻どころか1巻から全て棚に存在しておりませんでした。なんだろうゲドちゃんブーム? もしかしたら私が成増にブームを起こしちゃった?(それはないと思った)
 代わりにいっそネシャン・サーガとか借りようかと思ったけど(すぐそばにあった)ものすごく重たそうな本だったから止めました。どうもあまりにもでかすぎて、いつもあります。誰も借りていかないのかな。重いし。
 余談ですが、先日某新聞にてダレン・シャンの素顔を拝見しました。あれ、主人公と同じ名前っていうのはいけません。作者も主人公っぽいのかな、と妄想してしまいがちです。ええと、主人公のダレン少年を愛している人は、作者の顔を見ない方がいいかもです。ちょっとがっかりします。私は読んだことありませんが、読んでなくて良かったと思った。


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