日記帳

2007年06月23日(土) 馬とホタル

けたくそ悪い医者からの帰り道(←転院を決めた途端こんな呼び方)、地下鉄の駅ビル入口に馬がいるのを娘が見つけた。馬。駅ビルの入口に馬。

娘はGWに北海道へ行った折、曳き馬という5分ほどの乗馬を体験した。大人と一緒に乗るのではなく、ひとりで鞍にまたがった。最初はこわいと尻込みしていたのに「ひとりで乗る」と自分で決め、降りてからは「うか1人で馬に乗った!」と鼻の穴をこれでもかと膨らませていた。

それ以来馬はトモダチらしい。馬発見となれば、これが近寄らずにいられようか、いやいられない。

が、そこは引っ込み思案、遠巻きに指をくわえて眺めるのみ。「わー、馬だよ!」とぺたぺたなでていく小さい子の背中越しに馬を見つめる娘。

長時間見つめ続ける娘。←かんべんしてくれよ

馬は乗馬クラブの看板馬で、プロモーション活動中であるらしい。乗馬クラブのおねえさんに、ついに声を掛けられる。

そして何故か体験乗馬無料くじを引くことになり、娘がまんまと当てる。脈ありな客には当たりクジ箱を引かせるのではなかろうか(疑心暗鬼カーサンには外れクジ箱)。

日時を予約して、今日がその日ですよ。

いっちょまえに黒いベルベット、半円の乗馬帽を被り、ベストをつけ、スネ当てを付けた乗馬スタイルの娘を見て噴出す夫とカーサン。

「おかあちゃんもいっしょだったらよかったのに」と弱気なことをつぶやいていた割にはすんなりおねえさんに手を引かれ、一人で30分間乗馬を体験してしまった。

すっかり娘はその気だ。おねえさんもごりごり押してきて苦しい。あと2回、体験乗馬してから決めます、と返事した。

あと2回でどう出るか。さらにヒートアップするのか、もういいと満足するのか。

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カーサンは娘にピアノを習わせたいと思っている。乗馬と両方は無理だ。時間的にも金銭的にも体力的にも。

そして乗馬とピアノを比べたら、乗馬の方が楽しいと娘が感じてしまい、ピアノに気持ちが行かないのではないか、と捕らぬタヌキのなんとやらである。

ピアノの練習って地味だもん。喜びを感じる前に、積み上げないといけないものがあるもん。
※娘も「ピアノ習いたい」と口では言うものの、うーむ。

って「乗馬だって大変だよ!」というお叱りは後日承ります。

習い事の取捨選択、どこまで親が決定権を持っていいのやら。

と思うのは、東京でのスイミング挫折経験があるからだ。最後の1ヶ月はギャン泣きで抵抗、くすぶる想いを胸にカーサン折れたのだ。辞めるほうに。

もうあれを繰り返したくないんだよなあ。

しかしピアノ習わせたい。カーサンのエゴなんだろうなあ。

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そしてその日の夜、カーサン人生初のホタル観賞。支部長(やはりカーサン副支部長で)から「ホタル日和だよ」メールをもらって「いぐいぐ!」と一家で出発。

もう帰りましょうというタイミングだったろうに、カーサンたち到着まで駐車場所を案内してくれ、足元照らす懐中電灯も貸してくれて、遊歩道一周するまでお待たせしてしまって。ほんとにすみません。ありがとう。

初めて見るホタルは、魂持っていかれそうなくらい不思議で素敵な光を放っていた。

娘は馬にホタルに、仙台ライフを満喫しているということで。どんな締めだ。

きらきら目を輝かすんだもんなあ。馬ねえ。←まだ言う


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