夫がくしゃみで盛大にしぶきを飛ばし、カーサン腹が下り、娘も喉が痛いと言い出した週明け。仲がよろしいのねー。一斉に風邪か。
娘はいわゆるシックデイで、打っても打ってもウフフフフー!状態。倍量打っても400〜500ってどういうことよ。
そして眠前にばーんと打った分で、翌朝低血糖発作を起こした。またもけいれん。
カーサン頭が真っ白になって時計だけ見ていた(発作の継続時間を知りたかった)ら、夫が「グルカゴングルカゴン」と催促。そうであった。冷蔵庫にあらかじめ混剤しておいたシリンジがあるじゃないか。
指が震えることもなく、シリンジの空気を抜く余裕さえあったカーサン、娘に筋肉注射。うあー。こわい。自分のしていることが信じられない。
そしてさすがカウンターホルモン、けいれんはすぐに収まり、うとうと娘は眠った。起きたら頭痛を訴えるだろう。
かわいそうに。
滅多に使わないし、頭に浮かばない言葉だけど、意識を失って虚ろな目でけいれんする娘を見て、しかもそれがカーサンの打った眠前の注射量のせいだと思うと、そんな言葉が口をついて出てしまう。ついでに涙も出る。
かわいそうに。カーサンのせいで。
夫は「誰のせいとかじゃあないやん」とちょっと笑って娘とカーサンを見つめて、スーツに着替えに部屋を出た。
夫が出社後、やはり娘、腹痛と頭痛を訴えた。近所の小児科に連れていく。
よほど吐き気が強いのか、いつになくぎーぎー騒ぐ娘。それでも診察中、ふとお医者さんに「おはようございます?」と問いかけられて「オハヨウゴザイマス」と答え、返事はないだろうと思っていたお医者さんを「びっくりしたー」と笑わせた。
ぎーぎーうるさいくらいなので元気はあるんだ。ぐったりしているよりましか。
吐き気止めを点滴してもらい、ぎーぎーも収まり、薬とポカリを隣りの薬局から届けてもらい、タクシーまで呼んでもらってつつがなく終了。看護婦さんがどこまでも親切だ。 ※前回点滴打ってくれるとこ探してます、なんて言ったせいかなあとちょっとだけ思ったり。考えすぎ。
低血糖がトリガーになった頭痛で、風邪と相まって腹痛。そんなところだ。
たった半日病院に行っただけで、カーサン無気力。なにも手に付かない。
夫が早めに帰るけど、何か買って帰るものあるかと訊くので「ポカリお願いします」「あとあなたの晩御飯も」よろしく。
カーサン娘と一緒に朝抜き昼夜おじや。ちょうどいいや、お腹にやさしくて。
「え?おじやしか食ってないの?」と驚く夫。なぜ驚くのかわからない。
そして「じゃあ何か見つくろって帰るわ」期待しないで待ってるわ。
何故期待できないかというと、彼は以前も同じような状況で「たんぱく質!肉肉しいもの買ってきて!」と懇願したカーサンに、「ホラ!」と頬を染めてコロッケ差し出したことがあったからなのだ。コロッケはほとんど炭水化物だろうがゴルア。トリカラ買ってこんかいトリカラァ。←大変品が無い←最初から「トリカラ買ってきて」と頼めばいいじゃないか
で、何買ってきたと思う?答えはー、明太子スパゲチーでしたー。
学べ。二人ともな。
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