友人2人に有楽町で会う。
3月に入ってからというもの、夫の仕事は火を噴き続けているらしいと、深夜の帰宅、持ち帰り仕事、あわよくば休出という日々から伝わってきている。
以前なら、そんな週末に娘を託して1人で外出なんて、と遠慮していた場面だ。
嫌な顔ひとつせず「いってらっさい」と送り出してくれる彼らへの信頼感によるもの、と言えば、これはかなり美しいかしら。
そして、カーサンが「幼稚園ママ」という肩書きを持つならば、この日会った友人たちは全く違う肩書きを持つ女性たちだ。
知らず知らず自分を囲んでいる毎日の諸々について、彼女達と会うことによって、ほどよく距離感を持って眺めることができるようになる。とても貴重な距離感だったりする。
「ほぼ日」サイトの糸井氏のエッセイを読んで、自分の全力を尽くす場所はどこかしら、などと自問自答していた近頃のカーサンだが、なんのことはない、意識しなくとも力を注ぐ場所をちゃんと持っていたと気付いた。
36年の人生で最もまずいコーヒーに巡り合ったり、とてもおいしいお料理に出会って溶けてみたり、新しいこと古いことを確かめたり、貴重な土曜日の午後であった。
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