日記帳

2005年05月16日(月) 吐き出す

最初にお断りしておきます。本日の日記は、多分に感情的で不快感があるかもしれません。

「鬼の素」はカーサンの中にある差別感だ。何に対してって、糖尿病という言葉がひきずるありがちなイメージに対して。食べすぎ、肥満、甘いもの。

好きで病気になる人なんていない、2型も1型もそこは同じで、例えば一部の1型の患者さんが「私は2型ではない」とめくじらを立てて主張するのには違和感を感じる。

それなのに、本当は、娘は2型ではないと、大声で叫びたい自分がいる。

三度の食事と三時のおやつ、それ以外のタイミングで娘が食べ物を口にすることはほとんどない。だから食事量はそれなりにたくさん食べるし、それ自体は恥じるようなことでもない。それはわかっている。

小さな声で「うかはおうどん」「うかはチュパゲティにちる」と主張していたのを聞き流して、あなたの息子が叫ぶ「マクドナルド!」に行った。最近、娘とは定期検診のとき以外ここに行かない。娘は嬉しかったのだろう、久しぶりだったことも、お友達と一緒だったことも。娘はハンバーガーを半分ちょっと、Sサイズのポテトを3分の2くらいおいしそうにぱくぱく食べた。あなたの息子は娘に比べれば小食だった。娘は私が選んだいつものミルクを飲み、あなたの息子が飲むジュースがうらやましそうだった。

そして一通り食べ終わって店を出たあと「チュパゲティは?」と娘が私に尋ねた。それは「ところで私の要求はどこに?」という確認だというのに、「まだ食べるの?」とあなたはずいぶん驚いて笑った。「一度でいいから言ってみたいわ、もう食べるの止めなさいって」と。

参観日に、あなたの上の息子が来た。小学5年生の彼はどの子が私の娘なのか、と教室の中を探し、「あれか、前歯の欠けた、黒い、虫歯のあれ」と言った。あなたはその発言を咎めなかった。そういう形容詞で、あなたが家族に娘の外見を説明しているんだな、と私は瞬間的に思った。髪の結び方とか、もっとわかりやすい特徴があると思うんだけど。私の考えすぎだろうか。

あなたやあなたの息子のように、切れ目なくお菓子を食べることは娘には出来ない。前歯の欠けは確かに虫歯も一因ではあるけれど、階段から落ちたということもあなたには説明した。

でもわかっている。こうして全部彼女のせいにしているけど、本当は自分自身の中にあるんだ。なにもかも。

注射の前に「食べないの?」と脅しているせいで食に執着しているのではないか、あれは私の責任なのではないか、と恐れていることも。

適切な量で食事を切り上げさせる必要があるときでも、どこかで「太った娘」になることを恐れてそうしているってことも。

つまり、2型のありがちなイメージに、娘が近づくのが嫌でたまらないと思っているのだ。

なんという矛盾。馬鹿馬鹿しい。

自分でこう書いていて、どうしようもなく、悲しい。

そうか、比べている自分も、情けなくて仕方ないんだな。

つくづく、幼稚園の自己紹介でカミングアウトしたのを後悔している。


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