言葉的遊戯
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2002年11月30日(土) 城攻めにたとえると・・・

スキーシーズン、近づいてきましたよね。
前のシーズンは1月11日に開店があるっていうんで、
年末、っていうか、12月に入ったあたりから、スケジュール埋まりまくり。
(もちろん、すべて仕事だけど)
クリスマスも、お正月も関係なしっていう状態でしたから、スキーなんていっている場合では・・・、
まあ、そうはいえど3回日帰りで行きましたけどね。
でももっと滑りたい!って感じです。
今年は幸いにして、開店がのびぃに回ってくるということもなく、
(まあ、今のところですが)
1月、2月はスキーにあてることが出来そうです。

そのうえ、タイヤチェーン、つけるの面倒だなぁ〜なんて思っていると、
後輩君が「僕スタッドレスもってるんでつかってくださいよ」なんてうれしいことをいってくれるじゃない。
「今年はうちの奥さんが出産なんで、いくなんていったら殺されますし・・・」
まあそうだろうね。もうすぐ彼の奥さんは出産ですからね。
1月、2月といえば、まだまだ首もすわらない時期ですものね、
「スキーいってくる」なんていったら殺されますよね。
まあ、理解ありすぎる奥さんなら大丈夫でしょうけど、彼の奥さんは・・・、
「いま、なんていった?」
なんて一言で撃退しちゃいそうですから(僕の知ってる限りの奥さんのキャラではそうですね)。
そんなわけでうまくいけば、今年はスタッドレスデビューか?って感じです。
一応、予定ですが、今年はポセイドンと長野で合流して滑ろうってことにしてるんですよね。
タイヤチェーンをつけて、チェーン規制の中、車を走らせるのは実に辛いんですよね。
それも雪が全くないのに、チェーン規制、ただただチェーンを傷めているような気がして・・・。
まあ、最近はゴムチェーンに変えてますから、いくぶん乗っている人の衝撃は減りましたけど・・・。

まあ、そんなスキー行軍での話・・・。

題して・・・、

城攻め・・・

2年前の冬、ヨットサークルのメンバーで信州にスキーに行くことになった。
関西から行くのは、ふくちゃんとのびぃ。
あとはみんな関東からの参戦。
木島平ゲレンデのそばのお宿に行くので、そこで集合ってことで、出発。
夜中にこっちを出発して、高速をとばしてきます。
当時は結構な雪が降っていて、といっても信州ですが、長野県にはいって、
諏訪湖を越えたあたりから、チェーン規制の看板が目立つようになってきた。
チェーンをつけたのが朝の5時あたりで、そこからは50キロ程度のスピードで走行。
長野道の終点付近までいって、さらに地道って聞いていたから、この50キロ走行はかなり辛いですね。
そして、このチェーン規制が思いもよらぬことを巻き起こしてくれるなんて・・・・。

タイヤチェーンをつけて走ったことがある人にはわかるかもしれないけど、
結構な振動ですよね。
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ・・・・・・・」
50キロ走行を持続すると、もちろん、その「ガタガタ」も一定のペースになるわけで・・・。
夜中に大阪をでて走ってきてるから明け方はただでさえ、眠い。
そして、運転をしてなかったりなんかだと、もっと眠い!
ふくちゃんが明け方は助手席に座っていたんだけど、
一応、二人でいってるわけで、「極力寝ないようにしよう」って思うのが、
助手席のつとめ・・・。

でもね、「ガタガタ・・・」が延々続くと、やっぱり眠くなるんですよね。
だって、まるで、「ゆりかご」のようだもの・・・。
運転している僕でさえ、眠気に誘われるくらい。

すろとふくちゃんが突然・・・、
「こくっ・・・」
寝ちゃいました!
まあ、仕方のないことです。長野に着くまで話し続けるわけにも行かないですからね。
責めるわけにはいきませんね。
でも、ふくちゃん、睡魔の谷間に来ると「ああ、ごめん、ごめん」といって起きます。
もう朝日もあがって、何とか運転さえしていれば、眠気に勝てそうな感じかな?って思えていたから、
「いいよいいよ」なんていってみたりする。
でも、ふくちゃん、罪悪感にさいなまれてか、必死に起きようとします。
なにやら話をしようとしますが、睡魔のチカラもあるんで、そのチカラも長続きしません。
だから、必死になって起きる、また眠る、必死になって起きる、そしてまた寝る、の連続で・・・。
それが何度か続いた後、ふくちゃんは突然、コトバを発しました。

「あのさぁ、戦国時代のことやけど・・・」
何を突然?、それがのびぃの感想です。
眠くなりすぎて訳のわからないことを言い出したのか?
「城に立てこもって戦うのってあったやん」
城攻めやろ?
「そうそう、その城攻め。ずっと攻められて、城の中に食料がなくなって・・・」
そうやな、昔はそんなこともあったね。楠木正成の千早城とか、北条氏の小田原城とかね。
「辛かったんやろうな・・・」






↑頑張れ!ふくちゃん!

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次の瞬間、横を見ると、気持ちよさげなふくちゃんの寝顔が・・・。

眠かったんやね、わかるよ、わかる。眠ってなさい!
のびぃもそこまで鬼じゃない。きっと逆の立場やったら、寝てるはずだもの。

しかし、ふくちゃんは不屈の闘志で起きようとするのだ・・・。

「ああ、すまん、すまん・・・」
いいよ、無理しなくても。オレ、なんとか大丈夫やし。
「ああ、ごめんなあ・・・」
気にせんでいいって。
「マジで、城攻めの気分やわ」
必死になっていうふくちゃんがおもしろい。
「なんかな、自分が城主のような気分やねん。城を囲まれて、ワーワーって声が聞こえて、
 殿!、いかがしましょうか?、みたいな気分。追いつめられた気分」
四面楚歌ってかんじですかね?・、なんて横を見ると、
もう寝てる!
辛いんだよね、きっと。眠りなさい、眠りなさい・・・。

「ああ、あかんあかん」
ふくちゃん、生還です!
「また寝てもうたわ・・・」
いいって、気にしなくて。
「いやいや・・・」
そのあとのコトバがない。きっと、睡魔がふくちゃんの中で大暴れしているんだろう。

「ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー」

なぬ?、いきなり何をいってるんだ!、ふくちゃん!

壊れたのか?

「城攻めにあいまくって、陥落寸前の城主気分・・・」






↑殿!、ご判断を!

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ふくちゃん、城主失格です。

ゲレンデでこの話がネタになったのはいうまでもないことです・・・。



★昔の僕はこんな日々を送っておりました!★



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