言葉的遊戯
言葉的遊戯
DiaryINDEXpastwill


2002年07月15日(月) 台風にキャンプでしょ???

2週間連続で台風接近だよ。
本当に異常気象って感じだ。だって、台風ってふつう秋に多いものじゃない。
台風のときには、きちんと状況をふまえて行動しましょうっていう話。

18歳の夏、全然知識のないままにキャンプをしようってことになった。
18歳の頃って、なんで新しいことが素敵に見えるんだろうね。
8月1日の日に「なあ、キャンプせえへん?」っていう話に始まって、
何も知識ないままに8月14日から15日にかけて、
キャンプをしようってはなしを決めたのだ。
最初に言い出した男は「道具は適当に青年会から借りるわ」なんていって、
僕らはこれといった準備もなく、当日を迎えた。
メンバーは中学時代の連れ6人と、僕の学生時代の連れ1名。
結局準備といっても、青年会が数日前に実施したバーベキューのあまりを
持ってきただけだ。何もかも。
肉だってそのときのを冷凍してあったのを持っていったのだ。

そして出発。キャンプだって言うのに7人がセダン3台に分乗して、
トランクに詰めれるだけの準備を入れて出発。
場所も数週間前に僕がサークルで花火大会した木津川、
笠置にある河川敷のキャンプ場。
でもキャンプ場なんていってもただの河原。
何がある?っていえば、「河だけです」って感じ。
そんなところに僕らは何の知識もなく飛び込んだのだ。

到着したときに気がついた。
「あ、そういや、今はお盆なのね・・・」
お盆で人が多く、昼過ぎに到着した僕らは河原を大いに占領している
キャンパーたちにびっくりしたのだ。
結局、川のそばに場所を確保。
っていうか、そこにしか場所をとれなかったのだ。
車でそのまま河川敷に乗り込めるその場所に到着。

そこで設営・・・、といいたいところだが、
僕らは何も準備がない・・・。工事用の大きなブルーシートを
上手に「コ」の字の形に作って、柱を作って、とりあえずお日様をしのげる
そんな状況だけ作りました。
持ってきた食材は、簡単。「にく」です。
「にく」以外に僕らはこれといって持ってきてなかったのです。
そりゃあ、少しの「おやつ」はあったよ。でもそんなのかわいいくらいで・・・。
僕らはそんなこと関係なしに、道中に購入したビールやら、チューハイやら、
飲みまくって、お日様がまだまだ頭の上にある間から騒いでいた。
(18歳でしたが、もう10年前ですので、時効ってことにしてください、汗!)
本当に僕らがいるすぐそばに川が流れていたから、靴脱いで、靴下とって、
水辺で遊ぶってのも全然オーケーだったし。




そんでもって、夜のとばりが降りて・・・。




夜になって、食事を作ることにしました。
まず、問題は明かりが1つしかないこと。それも懐中電灯みたいなの。
「コ」の字テントの端にくくりつけて、とりあえず周りは明るいでしょうって
そんな感じにして・・・。
食事っていっても所詮、「にく」だけです。
それを焼くだけです。炭をいこして、網の上に肉並べて・・・。
でも、こういう時って、肉の焼け具合なんてたいして気にならないもの。
薄明るい中で、僕らは「きっと食べていいんでしょう???」って感じにしか
焼けてないお肉をむさぼりました。っていうか、肉しか食べるものなかったんだもの・・・。

そのときに重大な事件に気がついた。
「チューハイ、ビール飲み終えて、気がつけば、7人で飲めるのは、
 ウーロン茶の大きなペットボトルと、いいちこの大きなビン3本だけ・・・」
でもね、今考えれば、結構な問題でも、そのときの僕らには全然問題じゃなかったの。
「だったら、いいちこ飲んでればいいじゃん・・・」
てなわけで、僕らはいいちこ飲みながら、焼けてるか、わからない肉を食べたのだ。
一気に酔っぱらう僕ら。一人、僕らの中の「ミスター常識人」修平様だけが、
そんな僕らを見守っているわけで・・・。
宴もたけなわ・・・。「そうや、キャンプファイヤーやろ!」
近所の工場みたいなところで、木材をもらっていたからそれを上手に組んでみました・・・。
「さあ!、着火です!」
勢いよく燃えます。そうです。この木材、家具か、何かを作る木材、
驚くくらいに燃えまくります。
背丈くらいあった木材は10分ほどで燃え尽きちゃった・・・。
その間に、青春の1ページだね・・・、燃えるキャンプファイヤーを前に記念撮影の嵐!
燃えまくっている間に気がつけば、ぱらぱらと雨が降ってきていました。
このときに気がついていればよかったんだけど、
「ああ、雨ねえ・・・。そうでっか・・・」程度にしか思ってなかったんですね。
そして続く、「いいちこ」オンリーの飲み会・・・。
僕らに、絶対的な「酔い」を与えてくれた「いいちこ」が全然なくならないうちに
「さんま」くんが泥酔状態に突入!
酒にはめっぽう強い「いて」くんはペースを全然ゆるめない・・・。
しまいには「さんま」くんは「もうあかんわ・・・」なんて言いながら、
ふらふら歩きながら、たったまま、ゲロしてしまう有様で・・・(下品でごめんね)。
「さんま」くんが自分の車に戻って、寝てしまう頃、僕らはまだまだ「いいちこ」パーティ続行中!
仕上げにフランクフルトを焼いたり、意味なく持ってきたチキンラーメンを食べもしないのに作ったり・・・。
そうしているうちに雨が非常に強くなってきました。
「しゃあないな、テントで寝るの、やめるか・・・」とそれぞれ自分たちの乗ってきた車で寝ることに・・・。
でも、今考えると不思議だが、7人できていてテントは寝れて、せいぜい3名。何考えてるの?って感じだ。
そしてみんなバラバラに・・・。

悲劇はいつも、繰り返されるのか???

「ふくちゃん」という僕の学生時代の連れは、僕らの中学時代の同級生で唯一女性の「あひる」ちゃんを
自分の車の中で寝かせることにしたのだ。
中学時代から、誰も「あひる」ちゃんを女の子扱いなどしてないのだ。
きっと、「ふくちゃん」なら正当な扱いしてくれるはずだ、という実に身勝手な判断で・・・。
そして、「ふくちゃん」には予期せず、いや、必ずくる?、不幸が待っていたのだ。
眠るまでのしばらく、お話をしていた「ふくちゃん」だが、もう話すこともなくなったし、
さて寝ますか、って時に突然、腕に感じる人肌・・・。
「ええ?、これはもしかして???」
そうです。まさしくそうなのです。
「ふくちゃん」は「あひる」ちゃんに腕を捕まれ、いや、正確に言うと手を握られていたのです。
恐れおののく「ふくちゃん」、動揺する「ふくちゃん」、そして自分にも選択肢があるという事実を再確認する「ふくちゃん」。
彼は車を飛び出して、「ちょっとたばこでも・・・」とその場を離れたのだ。

しかし、そこで「ふくちゃん」は戦慄の事実を目撃!




うなる怒号!、見えないけど確実に迫る恐怖!




「川が増水してるやんけ!」
彼はびっくりして、僕らの車に走ってきたのだ。
「川が増水してる!」
僕らは川に向かうと、さっきまで宴会をしていたその場所が川の脅威にさらされている!
「あかん、撤収や!」そのとき午前3時台。
みんなの身体には、十分すぎるくらいの「いいちこ」が残っていたけど、気力を振り絞り、
少し高台にすべての道具を移動!といっても、あまり道具ないんだけど・・・。

すべてが片づいたとき、すでに4時を回っていて、眠りかけた身体は一度は起こされたものの、
「いいちこ」の支配下にまだ十分にあったので、酔いによる眠りでスヤスヤと・・・。
しかし、その前に見てはいけないものを見た。
「さんま」ちゃんの車で寝ていた、「さんま」は騒動の中、酔いすぎて参加できず、
ずっと寝ていたんだけど、彼は車の窓を全開にして眠っていたのだ・・・。
車の中にはしたたる雨・・・。しかし、キーが見あたらず、締めてあげれることもできず・・・。
結局、僕らは身体をずぶぬれにして車の中で「いいちこ」の支配下のまま、眠りについたのでした。

問題はね、近畿の近くをキャンプに出かける前に日に台風が通過していたのだ。
で、増水の恐怖も知らずに僕らは、ノコノコとキャンプに出かけ、
そして今回のような惨事に出くわしたわけ。

しかし、世の中、僕ら以上に不幸な人たちもいた。

僕らが撤収作業を終了しようとしていたときに、ふと横に目をやると、
完全に水攻めにあっているテントがあったのだ。
「あのぁ・・・、お休みのところ、申し訳ないです・・・」
おそるおそる近づく僕たち。
「ふぇ〜???」
寝起きを襲撃されて驚く家族・・・。
「川が増水していまして・・・、お宅のテントが見事水攻めですよ・・・」
「ふぇ〜・・・・・・・、えええ???、は???、お父さん!!!」
てなわけで、彼らはパニックに陥りながらピンチを迎えていたのだ。

翌日、「いいちこ」にまだまだ支配されながら、7時に全員起床。
っていうか、起きないわけには行かない・・・。
とりあえず撤収していた道具たちを車のトランクにしまい込み、
8時にはキャンプ場をあとにした。「もう帰ろう・・・」
だって家のベッドで寝た方が気持ちいいもの・・・。
会話がほとんどないままに、家までたどり着き、片づけ・・・。
「まだ10時30分やし、昼過ぎに集まろうや・・・」と提案するも、
結局誰一人として、集合することがなかったのは当然だろう。

教訓!、天候には気をつけて。キャンプをするときには準備を万端に。



★昔の僕はこんな日々を送っておりました!★



のびすけMAILBBSPhoto DiarySecret DiaryBlogHomePage

My追加