言葉的遊戯
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「火曜日、空けとくんやで、18時には帰ってきいや」 っていうか、なんで勝手にスケジュール決められる?って気もしたが、 実に数ヶ月ぶり?、いや一年以上か?の家族で4人で食事に出かけることになった。 もちろん、それだけのスパンが空くのは、僕が家に居ないからだ。 ひとり身のくせに、ふらふら出歩いているので、週末は決まって家を空ける。 最近でさえ、少しは家で週末のご飯を食べるようになったものの、 いつもタイミングが悪く、みんなが食べ終えた後が多いからね。
てなわけで、僕は17時に仕事を終え(定時は17時45分だが)、 急いで帰るために、高速道路を走って家に帰ったのだ。 家に帰り、汗がひどいので、シャワーを浴びて、出発の準備をした。
今日はうちの父上様の誕生日をお祝いするのが真の目的なのだ。 まあ、とはいえ、何もプレゼントさえ用意していないのだが・・・。 場所はリーガロイヤルホテルのステーキハウス。 しめしめ・・・、と思い、ついていく、のびぃ。 だって、そんな豪華ディナーなんてそうそうお目にかかれないもの・・・。
お店に到着し、名前を告げる。 「お待ちいたしておりました、こちらへどうぞ」 といわれ、通されたのは、L字形になった鉄板とそれにくっついたL字形のカウンターだった。 「おお、個室やん!」 家族4人が腰をかけようとすると、ウエイターが椅子を寄せてくれる。 「お飲み物は、いかがいたしましょう」 「ビールをください」 そして出てきたビールは今までに呑んだことのないすごくマイルドな口あたりだった。 「これは何というビールなんです?」 「アサヒのスーパーグランモルトです」 そうコックさんは答えたのだと思う。(はっきり聞き取れなかったのだ) 聞いたことさえない名前だった。僕の中の高級ビールはエビスなので、それ以上はないのだ。 どんどん飲めてしまうそのビールをどこかで買うことが出来れば、多少高くても購入したいほどだ。
どんどんと鉄板の上で焼かれていく食材。 まずは、ホタテとタイをマリネ風にしたもの。すごくおいしい。 上にかかったバルサミコのソースがいい。
それを食べている間に、鉄板の上ではアスパラガスが気持ちいい感じに焼かれている。 「うちじゃあ、マヨネーズくらいしか使わないものねえ」 なんていう庶民トークの中、炒められたアスパラガスは、サワークリームを添えられて登場。 すっぱさがとてもマッチしている。
次にサラダが出てきた。 食材すべてが生き生きしているような気持ちにさせられる。 我々だけの空間がそうさせているのかもしれない。 だって、今までステーキなんぞ、「あさくま」か、「フォルクス」でしか食べたことないんだから。
ここでビール2杯目が終了。 「何か飲まれますか?」 「ワインをいただきたいですね、できれば赤がいいです、辛い目がいいかな?」 てなわけで、グラス ワインが登場! 程よく辛味のきいたワインだ。 調子に乗って、グラスをぐるぐると回す。テイスティングするかのような雰囲気で、ぐびぐびと飲んじゃう。 だって、おいしんだもん!
今度は目の前で、今にも食べれそうなホタテさんと、タイさんが登場。 鉄板の上で、気持ちよく焼き目をつけられていく。 「このまま食べてもいいくらいやねえ」 それにしてもうちの家族はすべてが庶民だ。 まあ、旅行から帰れば、「やっぱ、うちやねえ」だし、 一番のご馳走は?と聞かれれば、家族全員で「いわしの蒲焼です」と答える家庭 ですから。 炒めたほうれん草と、焼き目のついたホタテさん、タイさんが一緒になって、お皿に。 その上からかけられる黄色い色のソース。 「なんだ?、これ???」 一切れ、口に入れた瞬間に分かるこの味。 「ウニのソース?」 そうです、ウニのソースなんです。 見事なハーモニーで、食材をひきたてています。
味に満足している中、今度はメインのヒレステーキ登場。 ウニソースの味に浸っている間に、鉄板の上では、油が引かれ、その上でニンニクが炒められている。 ガーリックチップを作るような感じだね。 おなかがひと段落する頃、お肉が鉄板の上で焼かれ始める。 ガーリックチップとの相性、抜群です。 とりあえずめっちゃうまい! 言葉になんかならないって感じだ!
もう終わりだろうって思っているときに 「ワインのおかわりはどうされますか?」なんて聞かれたものだから、 「お願いします」なんて答えてしまったよ・・・。 みんなが熱いお茶を飲んでくつろいでいるときに、僕はまだワインを飲んでいましたからね。 そこへ、次のお食事、茶そば登場。僕だけ白いご飯とお味噌汁にしたけれど・・・。 これまた旨い。ご飯をずっと食べたいと思っていたから、たまらなく旨かった。 ここですでにダウン寸前。
でも最後にはまだマンゴープリンが待っていたのだ! 恐るべし、ディナーだ! 酒に酔い、食事に酔い、本当においしい食事だったわ・・・。 で、最後にお会計は???、祝ってもらうはずのお父上が払うのか?と思うと、お母上であった。 まあ、彼等の財布は同じだけどね。 いい経験できたよ。だってさ、4人で食べて片手で納まらないんだもの・・・。 宝くじがあたっても、怖くてこれないよ・・・。 鉄板の上で、気持ちよく切られて行く肉の姿がまだ忘れられない・・・。
やはり、人間は食事の感動が生きていく上ので大事なのか? なんてことを考えてか?、考える余裕がないのか、僕は酔っ払ってて、家に帰ると同時に 爆睡の域に達していました。 「う〜ん・・・、おいちぃ・・・」
★昔の僕はこんな日々を送っておりました!★
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