言葉的遊戯
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話はかなりさかのぼって、今年の2月の話である。
男4人で日帰りスキーに岐阜まで行って、 その帰りに夕飯を食べようってことになったわけなんだが、 疲れきった4人はどういうわけか、 自分たちで調理するって言うか、まあ、簡単に言うと、 「なんで鍋になったんやろう?」って訳だ。 まあ、自分自身が食べたいっていったんだから、 仕方ないんだけどね・・・。 僕らはちゃんこ鍋のお店に足を踏み入れた・・・。
「あのぉ・・・、あと1時間で閉店なんですが・・・」 「いや、全然問題ないです。食べれますから」 そんなやり取りのあと、席へ案内される。 「ちゃんこ鍋セット4つ。最後に雑炊で・・・」 この店は一人にひとつ、ちゃんこ鍋が登場するお店だったのだ!
鍋が用意され、待ちに待った夕飯である。 なにしろ、スキーでがんがん滑った挙句に、 帰りには事故で高速がクローズしたりして、 大幅に予定が遅れてのご帰還だったわけです。
おなかが徐々に膨れる中、最後のお楽しみ、雑炊タイムへ突入!
ごはん、たまご、きざみのり、などなどが運ばれてくる・・・。 自称・鍋奉行の、のびぃの力の見せどころ? 綺麗に食べ終えたお鍋の中にご飯を投入し、グツグツグツグツグツグツ・・・。
そ、そのときである!、目の前に座っていたふくちゃんがおもむろに、 タマゴを手にして、鍋の上に持っていったぁ!!! 「パカッ」 気持ちよく卵が割れた・・・。 F君の鍋にまだウルウルしたまんまの卵が落ちていく・・・。 「え?、なにかあった???」 無垢な表情で僕らを見るふくちゃん。 何を言葉にしていいのか分からない、我々3名。
そんな動揺を隠せないままに、ウルウルしたタマゴを F君が掻き回し始めた。 「ああ・・・・・・」 声にもならない3名。 まだ理解できずにいるふくちゃん。
そろそろ卵の準備ですな・・・。 器の上で気持ちよくタマゴをとく、3名。 「あ、たまごって今やるんや???」 「いや、別に問題ないで。タマゴが先か、鶏が先か・・・」 ほどよくごはんとだしがいい感じになじんできた頃、 「さて、そろそろいくか・・・」といって、 たまごを投入です。 ご飯の上に薄く広げて、たまごをかけます。 そして、コンロの火を消します。 あとは、ごはんの熱でたまごを「いい感じ」にしてあげますぅ・・・。
「あ!、煮え立ってる・・・」 ふくちゃんの鍋が煮え立っています。卵白が程よい色をかもし出しております! 「おおっと!!!」 慌てて消火するふくちゃん。
「おいおい!」 いきなり鍋の中にさっきの雑炊に入れ忘れた餅を入れようとするぶうやん。 雑炊が雑炊でなくなっていくよ・・・。
タマゴに程よく熱がとおったのを見計らって、 きざみのりをかけます。ねぎももちろん。 そして掻き回します。 「おお、ええ感じや・・・」
結局、僕と僕の隣の森くんはほぼ同じ行程で作ったので、 かなり似通った味で出来あがりました。おいしくいただけます・・・。 餅の入ったぶうやんは「なんか、ちがうなあ・・・」とつぶやき、 ふくちゃんにいたっては、「ブタ飯や・・・」と嘆くあまり・・・。
男の手料理とは言いますが、まあ、男って言うのはこういうものかもしれないね。 無骨だけど、どことなくおいしい・・・。 でも、ふくちゃん、君のは食べれたものじゃなかったよ・・・。 でも「ブタ飯」と評する君のセンスが、俺は好きだ!
★昔の僕はこんな日々を送っておりました!★
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