2006年11月13日(月)  眠れない夜(4)


昨晩、医師の説明により、「あと2〜3日がヤマだろう」と言われたのですが、
仕事上何日もいるわけにいかないと判断し、一旦トーキョーに帰ることにしました。


私はうなぎの国に残るか、夫についてトーキョーに戻るか、とても悩んだのですが、
うなぎの国には親戚が大勢いるけど、
夫に付いて行けるのは、なつしかいないと思い、トシトシと共に行動すると決めました。



夜うなぎの国を出発し、トーキョーに到着したのは深夜12時。


金曜日に、全て放り出したまま出てきてしまったので、
食器を洗ったり、ゴミの片付け、魚たちのエサやりなどをして、

1時過ぎにベッドに入って ウトウトウト・・・・



そして深夜3時、またも病院から電話がかかってきました。



「お父様の呼吸が停止しました。すぐに来て下さい。」








すぐに実家や親戚に電話をかけまくり、私達も旅支度を始めました。

海外旅行用のスーツケースに、
喪服や靴、そして一週間分の洋服、カメラ、通帳や実印などを全て詰め込み、
明け方暗い中、またうなぎの国へと出発しました。



朝焼けの中、東名高速を走っていると、
朝日に照らされた富士山が赤々と浮かび上がってきました。

PAに車を止め、朝日と富士山の写真を撮りました。
義父が見守ってくれているような、神々しい富士の姿でした。









義父は、なつたちが遊びに行くと、
いつも帰り道、手作りの焼きオニギリを持たせてくれました。


(これは夏にもらったもの)


そのオニギリのおかげで、車中いい匂いで、
いつも富士川のSA辺りで、富士山や夜景をみながら食べたものでした。



もうあのオニギリは食べられないね。




トシトシと一緒に、富士山にずっと手を合わせていました。





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