興味ある話。 - 2004年03月27日(土) 社会学を研究している某先生と司会者の話を抜粋。 立場・状況など違いがあれど、どうやら集団を形成する上で、 抱える悩みというのは、普遍性であるらしい。 (忘れないためにここに銘記) ■人は利己的な存在だけど、 しかし人々がみな、自分だけの利益だけを考えて 行動をすると、社会的に望ましくない状態になる」 これを、社会的ジレンマと呼ぶようです。 ■そんな中で、人は人と、どう協力をするの? 人は人を、どう信頼するの? つまり、どういう動機を持って、人は行動するの? ■「原理からしかものを考えない」 ■「青くさいことだけど」と注釈をつけなければ なかなか言えないことでも、一生懸命になって、 「違うかもしれないけど、ぼくはこう思う」といい続けると 反応が出てくる。 ■組織への信頼関係や動機といったものが、 絶えずないと、チームがうまくいかない、 あるいは、「休む」だとか「楽しむ」だとか、 そういうことも、組織論には絶対に必要ですから、 研究室やチームでリーダーシップを取る人は、 絶えずこういうところを考えていく。 ■ ○キシ 立ち上げ当初、研究はキチガイだけ集めて没頭出来てたが、 評価が出て新しい学生など入ってくると、研究が「7時〜22時」 じゃなくなりますよね?それに、学生さんですから、 恋愛とかも、当然あるでしょうから。 「彼女と研究どっちが大切なんだ」 みたいなジレンマも、当然ありますよね? ○岸 (笑)いやあ・・それでずいぶん失敗しました。 ○井 (笑)絶対に、それはありますよね! これは大きい話ですよ(笑)。 例えば、洗濯物がたまっちゃってるというだけで 研究の邪魔になりますから、生活もあるし・・・。 今、ぼくが一番悩んでいることは、 実はこの組織論についてなんです。 「一生懸命やりたい」という動機があっても、 生活を維持したいし遊びたいし楽しみたい・・・。 ■ ○岸 私自身に鑑みて、組織を打開できることというのは、きっと、 本当におもしろいものを、新しく作ることです。 学生たちと一緒に新しく作ったり見つけたり、 そういうプロセスで「やっていくんだ」という 感覚を持てればいいと思うのですが・・・。 ○井 でも、そのプロセスにいる途中で 恋をしてる学生は、それ聞いていないですよね? ○岸 (笑)うわあ〜っ!・・・この話、おもしろいですね。 ○井 うん(笑)。すごくおもしろい。この組織の研究は、その研究として、 誰か、きちんと本気でやっている人がいれば、会いたいくらいですもん。 ■日本的な集団主義的な社会の作り方は、 放っておいても出てくる集団のあり方なんです。 何にも手を加えなくても、大勢が集まって その中でうまくやっていこうとするのならば、 外部の人間を寄せ付けないようにしたり、 差別することによって集団を強めたり・・・ これは、猿も行う行為。 ■たぶん、集団を作って、 その中だけで生きていくのは、 すごく簡単な生き方なんですよね。 西洋が、なぜそういうやり方をしないで 集団の境界を弱めて、効率をよくしようとするか? ・・・そこに興味があるんです。 その原因としては、基本的には 商業的な考え方から、来ると思います。 集団の中にある限界を定めて、 その中で人々を支配する人にとっては、 集団主義はむしろ都合のいいシステムなのですが、 そうやって集団の境界を定めてしまうやり方は、 商業にとっては、完全に「敵」になりますから。 そういう意味では、支配層の中に 「商業的な人がどれだけ入っていたのか」 が、とても重要なことになってくるでしょう。 例えばベネチアの貴族はみんな商人ですよね。 しかし、商業が普遍主義を作ったのだとしたら、 なぜ中国にはそういうものが興らなかったのか? そこが、すごく不思議なんですよ。 貨幣経済の程度が違うからかな? というような気もするのですが、 そこのところは詳しくはわかりません。 ■信頼という概念は簡単には生み出せなくて、必然性がないと 信頼というのは、もともと発生しない。 研究の基本的な発想です。 ...
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