チョコのかけら - 2002年02月14日(木) 今朝の新聞を読んでいたら、なかなかダークな気分になった。 72歳の夫がバイアグラを処方してもらって、歓楽街に入り浸り。 今まで虐げられてた68歳の奥さんは、この年で別れても墓がなくなると 離婚を決意できない・・・。 「ダークだわ」 「そんなの許してやれよぉ」 ・・・・・しんじらんない。 思っても。 それを聞いた私が今日1日どんな気分で過ごすか、 想像できるならそんなこと口が裂けたって言えるはずがない。 想像する間もないほど、それはまーさんにとって許せることなのがいや。 それでまーさんに対して不機嫌な対応をする自分がいや。 バレンタインというのに、昼間中ずっと気分は暗かった。 別れようかとすら思った。 まーさんがその72歳のダンナさんではないというのに。 私は、気分にひどい波がある。 時期によっては薬がなくてはやっていられないくらい。 今もそうだ。 まーさんは、それを知っていて、自分のそばにいて穏やかでいられるように 私を札幌へ連れてきてくれた人。 それなのに元気になれないときがあると、 その鬱と、罪悪感とで身動きが取れなくなる。 チョコレートはあえて買わなかった。 犬がだいすきなまーさんが、ずっと気にしてた 犬の形のPC掃除道具を買った。 家に帰らないで、彼の通う最寄駅にいく気になった。 一人にさせるほうが親切かもしれない。 でも、ひどくなってきた雪の中、一人で帰るのは嫌だった。 電車に乗って足を伸ばしたかった。 が・・・・・・ 駅入ってから気付く。何行きに乗ればいいのかさっぱり分からない。 しかたなくキオスクのおばちゃんに尋ねると親切に教えてくれた。 ちいさな100円のチョコを買ってポケットへ。 雪は激しさを増していた。 視界は200mもなかった。 まーさんの帰宅時間丁度に駅についた。 10分としないで彼は迎えに来てくれた。 「ごめんね」 「いいんだよ」 暖かな車内に転がり込んでやっとほっとする。 「こないだ、壊れたからマウス買ってきたんだ」 「そかそかぁ」 信号まちのとき、彼のくちにチョコをひとかけ放りこむ。 優しい声。暖かい声。 悔しいけど、あんなに暗くて辛かった気持ちが溶ける。 まーさんのせいで辛かったのに。 「これで、おしまい!」 私もチョコを頬張った。 まーさんの好みより少し甘い、ミルクチョコレート。 -
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