大学教員の日記

2001年10月15日(月)  子どもたち再取材へ

 今日、子供たちは対象先で再取材をしてきました。そして、先週指摘された点を修正して、よりよいCM計画を立てました。細かいところまで紹介をしたいのですが、発表会まで他の班に秘密のところもあるので一部分にとどめておきます。

★1班
 「浄土ヶ浜」を「生きていても極楽浄土に行くことができる場所」と強調することにしました。
 メインは「極楽と思われる画面にする」ことです。きれいな自然を見る、特別の〇〇(秘密)を食べる、幸せのあまり歌う…。そんな設定にしました。そして最後にはちゃんとオチもつけることにしました。

★2班
 ウニで染めることができるということを強調するために、最初はクイズにすることにしました。ここで意外性のアピールです。
 そして、最後のキャッチコピーの「色いろいろ」を工夫して表現します。これは産業まつりの取材が生きています。1回目と違い、とてもウニ染めのすばらしさが伝わるものとなりそうです。

★3班
 基本的な部分は変えないで、一つの場面に目玉を用意しました。それも、作りたての「サケ汁」を画面に入れようと考えたのです。確かに試食よりも湯気があがっているサケ汁の方がおいしく見えます。問題はそのサケ汁をどう用意するかですが、「まんぷく食堂さん」に子供たちが頼みました。
「友達のコネを活用するたくましさ」ですね。

 というわけで、どのチームも秘策を持って、今日のCMロケです。
 1回目のCMに比べたら、その発想自体が格段の進歩です。

■ロケこぼれ話

 今回の学習で子供たちはいろいろな力が伸びています。一番は「メディアリテラシー(メディアを読み解く力)」です。CM作りをする過程で、どんな映像がふさわしいか、内容も技術面も深く考えることができるようになりました。同時に私は「取材力と交渉力」も伸びていると思います。自分たちの取材対象の人たちに、取材の交渉は子供たちが実際にします。最初はぎこちなかった電話のかけ方も、どうにか様(さま)になってきました。

 昨日「なるほど」と思ったのは、ウニの実物の殻を探していたSくん。「そちらにウニの殻はありますか?」と一生懸命に聞きます。ところが時期はずれでなし。すると、「どうやったら手に入りますか」と聞いていました。たしかに「はい、わかりました」で終わっては、情報が途切れてしまいます。この方法は上手だと感心しました。


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