CM対象を選ぶために、インタビューした内容を全て発表させた。3つの班がインタビューした人はなんと150人以上。
出てきた項目をカードに書いていったら、黒板いっぱいになった。 1位は「新鮮でおいしい魚」、2位は「浄土ヶ浜」。インタビューではこの二つが圧倒的。この結果をもとに、子供たちは対象を選ぶ。 「やはりインタビュー結果の多いから、これが宮古自慢だ」という考えの班があれば、「みんなが知っているものよりも、珍しくて宮古を表しているものがいい」という班もあった。 子供たちが選ぶ理由はそれぞれで構わない。大切なのは、その理由を自慢CMに反映させることである。 子供たちが選んだターゲットは次のようなものであった。
★1班→浄土ヶ浜に関わる人々 まずは浄土ヶ浜にある「観光協会」に聞いて、いろいろな人を探す。 ★2班→ウニ染め 西町にある「アトリエぐらん」の田川さんを取材する。 ★3班→サケ関係 魚菜市場の太田商店さんを取材する。
子供たちが選んだターゲットを知ってホッとした。というのも、「人」が関わっているからである。確かに浄土ヶ浜の景色だけをCMで写すのはありきたりだ……。
さて、その取材先には子供たちが実際に電話をする。その様子も撮影していた。生のやりとりである。もちろん私やNHKスタッフが事前に連絡をしているということはない。だから、取材を断られる可能性もあったが、無事どの相手も快く引き受けてくださった。
■ロケこぼれ話 ロケが始まってから、そのロケについて日記を書いている。Sさんの日記から。
今日、宮古に「宮古は有名か」をききに行ってきました。 最初は、インタビューをするのが2回目だから、ぜんぜんなれていませんでした。でも、ディレクターさんたちが来て、インタビューのこつのようなものを教えてくれたので、いろいろな人に聞けました。学校に行って集計をしてみたら、なんと76人に聞いたみたいです。短い時間で、70人以上の人たちに聞けたのは、ディレクターさんたちのおかげだと思いました。やっぱりNHKの人は、プ ロ・プロ・プロだと思いました。
確かに「やはりプロ!」と思う場面、随所にある。同感。
★参考資料 授業計画
1 インタビュー報告会をする
ランキングだけではなく、感想も発表をする。感想は自分がインタビューしたこと・結果から思ったことの両面から言わせたい。
2 自慢CMの対象を決める
ここがポイントとなるのでじっくりと決めさせたい。 ★ 「宮古自慢」として価値あるものの基準の検討→「他地域の人に本当に知ってもらいたいものは何か」 →「観光地にしたら、今までと同じパターン」→自分たち独自の切り口で……となるようにしたい。ワークシートに記入。
3 CM作りまで見通す
これからの手順の確認。 取材→キャッチコピー→CMプラン作り(字コンテ)→撮影→編集
4 「取材」について「体験!メディアのABC」を視聴し、その方法を学ぶ
視聴後、すべきことを確認してリストを作成する。(ワークシート) その中で次時の取材計画を細かくたてる。 →アポイントメント(手引きを使って)・質問内容吟味・役割分担・練習等
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