Opportunity knocks
DiaryINDEX|past|will
| 2002年05月09日(木) |
人間が持つ致命的な弱さについて |
明日がレポートの締切り日という日になって、 ようやく書き上げたレポートを郵便局に持っていく。
「あの・・・、翌朝10時のやつでお願いします・・・」
わたしが送るレポートは文部省認可郵便物というやつで、普通に送れば 大きな封筒に10枚くらいレポートを入れたとしても、15円で届く。 それを、470円払って翌朝の10時までに配達してくださいとお願いしている。 今まで提出したレポート、ほぼ例外なく翌朝10時、である。
15円で済むのに・・・と思うと自分が不甲斐なくて腹がたつ。 毎回腹が立つのに、毎回翌朝10時である。 これは腹を立てるより、自分の習性だと思ってあきらめるより仕方ないのだろうか? ・・・・ 15円で済むのに・・(ちょっとくどいですね)
しかしレポートを提出できたという達成感(おおげさな)で、かなり上機嫌。 ウチに帰って、ガープの世界の続きを読む。
ヘレンが万策尽き果て、破滅的な決断に身を委ねようとする箇所まで読む。
混乱した気持を抱えたまま寝室にいくと、唯一彼女を混乱から救ってくれるはずのガープはもうすでにベッドの中で熟睡している。 ヘレンは絶望的に絶望する。でも彼女は絶望することでついに疚しさから解放される。何かの希望を見出す事ができたら、彼女の心はどこかでブレーキがかかっていたに違いない。そして多くのものを失わずにすんだのかもしれない。 人はほんのちょっと道をふみはずしただけで、実に多くのものをいとも簡単に失ってしまうのである。
でも、わたしは人間なんて所詮こんなものだと思う。 愚かで何度でも過ちを繰り返す生き物だと思う。 でも、わたしはそんな人間の弱さを否定しない。 その弱さがあればこそ、人は強くなるために努力していくものだと思うから。
これから物語は佳境に入っていく。 明日もガープの世界にはまっているだろうと思う。たぶん。
|