Opportunity knocks
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2002年05月08日(水) ”The World According to Garp”

ここずっと、読破しようと頑張っていた本を放り出して
「ガープの世界」を再読している。

肉体に近い文章、とP☆氏はガープ〜を評していたけど、
まさにそのとおりだな、と読んでて思う。
世界は彼(ガープでありアーヴィング)のものの見方を通してえがかれている。

後書きの中で訳者である筒井正明さんは、ガープと「ガープの世界」は
「熱中を強要するタイプ」の人間と小説であると書いていた。
納得できる言葉。
ガープに感情移入し、ガープを理解しようとするうちに
いつのまにかガープ的な物の観方で世界をみるようになってしまう。
これはまさに、強要していると言えるのではないだろうか。
そうして、ガープ的世界の成り立ちみたいなものにひきこまれてしまう。

今現在ひきこまれている途中である。
いったんひきこまれると途中でぬけることができない
というわけで、また当分ガープ〜を読むことになりそうである。




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