Opportunity knocks
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2002年05月07日(火) しーちゃんとくーちゃん

金魚を飼い始めた。
この前の祭りの初日に、コドモが出店で釣ってきた金魚。
赤とオレンジの中間くらいの色。体調3cm程度でとても小さい。

釣ってきた当初、かなり迷惑顔でわたしは言った。
もう、どうすんの?この金魚。
コドモは、ぼくが育てるからといって、目に付いた大き目のガラスの瓶に金魚を入れ、当然のごとく2匹の金魚に名前をつけた。

しーちゃんとくーちゃん。

次の日の朝。
だいぶ弱っているだろうと思っていたのだが、
2匹の金魚はとても元気に泳いでいた。
仕方ない・・・。
ひとりで世話するという条件つきで、飼ってあげることにした。


次の日、コドモと2人で近所のホームセンターへいって
飼育セットなるものを買った。
30cmくらいの水槽と、水を濾過しながら酸素を供給するポンプ。
そして金魚のえさ。
帰る途中に、水槽の下にひく石ころを一緒にひろった。

うちに帰ってさっそく使ってみた。
綺麗に洗った石ころを水槽の下にひいてその上にポンプをおき、
一晩置いた水と一緒に金魚を入れた。

しーちゃんとくーちゃんは最初とまどっていたが、そのうちすいすいと
気持良さそうに泳ぎ出した。

コドモはさっそく買ってきた”金魚のえさ”をひとつまみとりだして
水槽の中に入れた。
おなかが空いてるはずだから喜んで食べるだろうと、
2人してわくわくしながら水槽の前でみていた。

・・・・・しかし。
金魚たちは水面に浮かんでるエサにまったく気づかない。
そして餌の方も、水面に漂っているばかりで、ぜんぜん沈んでいかない。

コドモもわたしも見てていらいらした。
ここだってば。ここにえさがあるんだってば。といって水槽の上のほうを
指で突つくのだけど、もちろん金魚には伝わらない。
”金魚のえさ”のパッケージをみてみると裏面に浮上性と書いてある。
要するに、水質が悪くならないように沈んでいかない餌、ということなのだろう。

コドモは水槽の前で、金魚がえさに気づくのを根気強く待った。
でも、結局その日、しーちゃんとくーちゃんは一粒も餌をたべなかった。(あるいはたべることができなかった)

そして次の日。
ようやくしーちゃんとくーちゃんは、餌が上から降ってくることを理解した。
水面まですいすいと泳いで、餌をたべにくるようになった。

最初にした約束どおり、金魚の世話はコドモがやっている。
時間通りに餌をやって、ときたま水槽の水を代える。

いつまで長生きするかわからない金魚達だけど、何らかの責任を持つということを
コドモが学んでくれたら、と思う。






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