Opportunity knocks
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| 2002年05月06日(月) |
”広い世界を見るのだ” |
「GO」を観た。 以前P☆氏がイチオシで勧めてくれた映画。 映画館では見逃してしまったけど、ようやくビデオで観る事ができた。
窪塚洋介をはじめて画面の中でみたのは、おととしの夏にやっていた 妹尾河童さん原作の、「少年H」というドラマの中。 そのドラマの中で窪塚洋介は、入隊を拒否したあげく縊死した元女形の役者という 難しい役をやっていた。
綺麗な顔した人だな、とその時思った。 演技もすごく上手だった。ああこの人、ただ綺麗なだけの人じゃないんだな と思った。 でも、その後あまり良いなとは思わなくなった。 映画もテレビも彼のルックスを重視した使い方しかしてないように見えたし、 本人もそれに満足してるようにみえたから。
でも今日「GO」を観て、最初の印象通りの彼の姿をみたような気がした。 良い演技ができる人というのは、いろんな衝動を心に持っている人だと思う。 そしてそれを外に向かって強烈に放つことができる人。 もっと仕事を選んで、もっといろんな役をやってほしいなと思う。 見た目の格好良さにとらわれて、外から内からダメになっていく役者って 結構多いような気がするし。(某レオナルドくんとか) 今後、どういう俳優になっていくのかがすごく楽しみ。
映画のほうは申し分なく素晴らしかった。 行定勲監督の映画は今まで観たことなかったのだけど、「GO」をみてすごく ファンになった。スピード感のある映像や音楽の使い方など、すごく感覚的でいて 尚且つ、すごくバランスが良かった。重いテーマを扱っているのに、重くなりすぎてないのは、そういうバランス感が良いからなのではないかと思うのだけど、どうだろ。 ちょっと気になったのはやっぱり、紫咲コウさん。彼女の演技自体がどうというわけじゃないんだけど、いとも簡単に民族問題をクリアしたあたり、ちょっと安直じゃないのかな、と少し思った。原作を読んでないからいまいちよくわからないんだけど、もう少し描きこんでほしかったなと思う。
でも、かなり満足度の高い映画だった。
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