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2002年04月21日(日) 小説と絵画

江國香織さんが書いた「日のあたる白い壁」を読んだ。
”偶然で必然の、絵画との私的な出会い”とあるように、
江國さんの私的な言葉で24人の画家に対する思いが綴られていた。

24人の中にわたしの好きなアンドリュー・ワイエスの名前があった。
その文章の中ではっとするようなことが書かれてあったので抜粋してみる。

わたしがアメリカの現代小説がすきなことと、ワイエスの絵が好きなことは、きっと関係がある。中略。
人はごく一般的にいってそうそう感情的になれないものだ。感情のまわりには肉体があるのだし、それは皮膚に覆われており、そのまわりには生活があるのだ。この、皮膚と生活とその周辺、が、アメリカの現代小説の中心的テーマだし、ワイエスの絵の基調でもあると思う


ふーむ。
ようするに、
人間の核のようなものの周りをめぐっているものについて描かれている、
という点でアメリカの現代文学とワイエスの絵画は似通ったものを持っている、
ということだろうか。
うーん、わかるようでわからないような・・・。

でも、わたしも江國さんと同じで、アメリカの現代文学が好きでなおかつワイエスの絵に魅了されている。それは彼女のいうようにきっと何かの理由があるはずだと思う。彼女が書いたほかにも、わたしなりの理由というものがあるのかもしれない。今ははっきり言葉にできないけれど、いつかちゃんと言葉にできたらと思う。


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