TOI,TOI,TOI!


2003年03月17日(月) マライケ20歳

マライケのおすすめドイツ映画、その2。
『Jenseits der Stille』を2人で観た。
本当に、いい映画だった。

マライケ宅には、大量のビデオがあって、
その多くはテレビの放送を録画したもの。
気に入った映画は、何度も何度も観るそうで、
この前のと今回の2本は、それぞれ10回は観てる、とのこと。
ほとんど覚えている。ので、隣でいろいろ解説してくれる。

映画がほとんど終わりに近づいたころ、
時計の針が深夜0時になったのを確認した私は、
ふいに横に座っているマライケの方に振り向いた。
そして、思いっきり抱きしめた。
「お誕生日おめでとう。マライケ。」


翌朝。素晴らしい天気。
朝食のあと、ふたりで歩いてスーパーとパン屋へ。おつかい。
帰ってきて、しばらく部屋でしゃべっていた。
しばらくして両親に呼ばれ、
居間へ。両親からのプレゼントを開ける会。
大量の本、とCD。クリスマスと同じ。
大好きな歌手のバルトリのことを書いた本。大好きなヘッセの『音楽』という本。
絵や写真がカラーでいっぱい入った辞典(音楽や世界史や医学用語など多方面)。
あと、数冊。
そして、あとCDを一枚、フランクフルトのCD屋に取り寄せてあるそうだ。
プレゼントする側のご両親も、マライケが本当に喜んでいるのを見て、
本当に幸せそうだった。

そのあと、お母さんお手製、ほうれん草のラザニアをいただく。
ほうれん草は、マライケも私も好物。
めちゃくちゃおいしかった。満腹。
そのあと地下の練習室で一時間だけ、と練習させてもらう。
そのあいだマライケは、さっそくもらった本を読んでいたはず。
そしてそのあとは、これも母お手製、木苺のケーキ。

電車でフランクフルトへ。閉店間近のCD屋に寄る。
プレゼントのCDは、彼女が今やってるブラームスのソナタ。
パールマンとバレンボイム。
私は、サウンドトラックのコーナーへマライケを連れていった。
Jenseits der StilleのサントラCDを見つけたので、これをプレゼントしたいんだけど、欲しい?と聞く。
前から欲しかった、とマライケ。
この映画は音楽も最高、と言ってたもんね。

プレゼントって、する方もこんなにうれしい。
むしろ、こっちがうれしい。

そしてウチへ。
ユーディットと、あとひとり男子(クラリネット吹きセバスティアン。ちょびっと天狗。だけどいい奴)と4人でパーティ。
今は学校が休みなので、みんな実家に帰ってたり旅行したりしてるのね。
学校が始まったらみんな招待してパーティすると言ってるけど、どうなることやら。
ユーディットがシャンパンを持参。
マライケは家にあったワインとピスタチオを持参。
私はチーズとクラッカーを出し、アボカド巻き寿司を作った。好評。


ところで、
オーディションを控えている。
10日後にひとつ、それから、多分5月と7月に一つずつ。
倍率すごいし、レベルも相当高いものなのだが、ダメ元で挑戦。


  
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