水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2004年08月17日(火) 山田詠美『オニオンブレス』

アンソロジー「わかれの船」宮本輝編(光文社文庫)を読み始めました。
大好きな山田詠美から始まる14編。テーマは、もちろん「わかれ」です。
残り少ない夏の日は、わかれの物語に浸りましょうか。。

山田詠美、久しぶり!『唇から蝶』以来ですから、んー、2年振りくらいかな。
山田詠美にふりがなをつけると、「せつない」になるくらい、せつな好きの
わたしにとって、特別な作家。ですから、当然、思い込みも熱く、この
『オニオンブレス』とて例外ではありません。・・詠美さまの世界です〜♪
ドキドキッ→それでそれで?→ Oh ! なんてこと〜!まさか!→ そうね。。
(↑この流れがとっても気持ちいいの)

キビキビした文章の中では、“ベイビー”が全然厭らしくなくて自然なのも、
詠美さまの好きなところ☆

簡単には別れられない夫婦となったふたりの寂しさを描く『オニオンブレス』
を読んで思い出すのは、たった一度の夫の過ちを許せずに離婚したことを
一生悔やみ続ける妻の寂しさを描いた、宮本輝の『夜桜』。こちらもぜひぜひ。
『夜桜』は、「せつない話第2集」(光文社文庫)に収録。選んだのは山田詠美。
というのも、面白い。


水野はるか |MAIL
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