水野の図書室
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2004年08月10日(火) チェーホフ『かわいい女』

恋愛小説アンソロジー「ただならぬ午睡」江國香織選(光文社文庫)の
悼尾を飾るのは、なんと、ロシアを代表する劇作家、チェーホフの
『かわいい女』(小笠原豊樹訳)。
いつも誰かを愛してないと生きていけない女のお話です。

自分の意見を持たない女は、かわいいですか?
夫の意見をそのまま他人に話す女って、かわいいですか?
うーむ、何か違うような気がするんですけど。。

違和感を覚えながらも、現代にも通じる曖昧な部分が窺がえて、
面白く読み終えました。

“かわいい女”で、思い出した名言をひとつ。
「結婚するとき、私は女房を食べてしまいたいほど可愛いと思った。
今考えると、あのとき食べておけばよかった」 アーサー・ゴッドフリー



水野はるか |MAIL
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