水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2004年07月23日(金) 吉行淳之介『謎』

藤堂志津子の「昔の恋人」で大人の恋物語に浸ったあと、もう少し恋愛モードで
いたくて、恋愛小説アンソロジー「ただならぬ午睡(ごすい)」(光文社文庫)を
読み始めました。とびきりの8編を選んだのは、江國香織です。

彼女が選んだ作家は、吉行淳之介・河野多恵子・安西水丸・江國香織ご本人・
佐藤正午・村上龍・平林たい子・チェーホフ・・と、まあ、バラエティ豊かなこと!
辻仁成がいないのが、ちょっと寂しい気もしますが・・「ただならぬ」場所に誘われ
ましょうか。

最初は、吉行淳之介『謎』。
奇妙な世界です。奇妙なのに、とりあえず奇妙な枠にギリギリ留まり、気分は
悪くならないのが吉行淳之介のすごいところ。こちらが夢見ていたような。。
裏表紙に「現実があやうくなるほどの、めくるめく鮮烈な恋の話」とあったのを
思い出して、裏表紙を確認しました。めくるめく、ほどじゃないけれど、現実が
あやうくなるほどの、という、まさにそんな感じ。一瞬、自分は何?って、ね。


水野はるか |MAIL
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