水野の図書室
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2004年07月26日(月) 河野多恵子『朱験』

あぅ、、思いの外、すごいものを読んだ気がします。
『朱験』── 若い妻が他人には話せないような願望に取り憑かれるお話。
もー、久しぶりのゾクゾク感がたまりません。

この作品を恋愛小説アンソロジーに選んだ江國香織にもゾクッときました。
フッと持っていかれるような、ただならぬ妖しい世界なのです。

河野多恵子の他の作品も読んでみたくなりました。
アンソロジーの醍醐味のひとつに、嬉しい出会いというのがあって、最近では、
桐生典子との出会いにドキドキだったのですが、河野多恵子にも、、、
うーん、一目惚れ状態かも。

桐生典子、河野多恵子に共通する特異な感覚には、自分の内面に眠る何かを
揺さぶられるようで、新しい“場所”を教えてもらった感じです。


水野はるか |MAIL
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