水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
「昔の恋人」(集英社文庫)最後のお話も、やはり昔の恋人と再会するお話。 17年ぶりに初恋の相手と再会した睦葉は、恨むでもなく責めるでもなく、当時の 想いを相手に告げるのです。
んー、、睦葉のように上手に言葉を選んで話ができたら、いいですね。 気持ちを言葉にするって、難しいし、言葉にしてしまうと、相手の受け取り方に よっては、本当のところがねじれて伝わるような気がして、一番大切なことは なかなか言えなかったりします。
遠い日の恋を、なつかしいけれど、今の生活をなげうってまで戻ってやり直したい 恋ではないと冷静に見つめることができるのは、今が幸せだからでしょうか。 過去の恋を引き寄せるかどうかは、それに値する相手かどうか、じゃないかと 思うんですが・・。(うきゃ!アブナイ発言) もちろん、恋は相手まかせじゃいけません。恋の魔法をかけるのも解くのも 自分しだいなんですから。
4編の再会物語はどれもリアリティーにあふれ、小説を読んでるというより、友人の 身の上話に耳を傾けてる感じです。気軽に読むには、少々重くて。でも、そんな 友人の体験談が、いつか参考になるのではと思えてくる1冊。 恋愛関係がうまく築ける人は、人間関係を構築していくのも得意なような気がします。
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