水野の図書室
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2004年05月21日(金) 安達千夏『ウェイト・オア・ノット』

'98年に『あなたがほしい』で、すばる文学賞を受賞してデビューした安達千夏。
レズピアンの主人公と大胆な性描写が、当時話題になりました。
『ウェイト・オア・ノット』では、主人公のルームメイトがレズビアンです。
しっかし、、書き出しから性描写は、、やめてほしい。つかみはOKのようですが。

あぅ、、何にこだわって、レズビアンを登場させるのかは、よーくわかります。
ルームメイトのセリフが、すべてを語ってくれていますもの。

おおっと、肝心の主人公についてが、まだでした。
主人公は29歳の独身女性。結婚している男と逢瀬を重ね──。
不倫ですか・・で、男は自分の妻を<あの人>と、女に話します。
夫婦の間に愛情がないことを説明するための<あの人>のようですが、うーむ、
この男は、やめた方がいいよ。織江ちゃん!← 主人公

妻を大切にしない男は、愛人だって、大切にしません。たぶん、ね。
人目を考えない男は、その不倫愛をも、いきあたりばったり感覚よ。おそらく、は。
ぜんぜん罪の意識がないのはどうよ。不倫愛というより、スリルを楽しんでいる
ような『ウェイト・オア・ノット』。タイトルも軽いから、これでいいのか、いいのね。
共感できないのに、納得させられた感じ。


水野はるか |MAIL
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