水野の図書室
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2004年05月03日(月) 海月ルイ『鉄輪』

「緋迷宮」(祥伝社文庫)8番目のミステリーになりました。
呪詛の霊験を持つとされる井戸・わら人形・夫の愛人に赤ちゃん誕生、とくれば、
どういうお話かおおよその見当がつくはず。そうそうそういうお話です。

でもでも、ただの呪い殺そうなんていうんじゃないんです。
裏には裏が、実は…に続く実は…がでてきて、なかなかのショ〜ックッ!!
その上、この裏には裏が、のタイミングが絶妙なのですよ。
海月ルイは、’02年に『子盗り』でサントリーミステリー大賞を受賞しているんですね。
こちらも読みたくなりました。

「鉄輪」は「てつりん」じゃなく、「かなわ」となってますが、京都に実在するんですか?
井戸の傍らで、怨しゅうの名前をつぶやく人が今もいるんでしょうか?

読み終えて、ハラハラから解放されても、なんとなく、モヤモヤしたまま。
まったく、んもーーーなんて愛人なのよぉーーーー!

読書日記の中心で、こんな愛人はあんまりだとさけぶ。


水野はるか |MAIL
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