水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2004年02月02日(月) 新津きよみ『返しそびれて』

うわー!(と叫ぶほどじゃありませんが)、2月です。で、すでに2日!
今気づいたんですが、1/28の日記に、また明日、って書いてました…。
4日間の空白が!毎日、来てくださっていた方、申し訳ありません。

先月から女性作家アンソロジー「ミステリア」(祥伝社文庫)を読んでおります。
10人の女性作家によるミステリアス・ワールドといったら、篠田節子に続いて
新津きよみはレギュラーでしょう。女の嫉妬を描いたら、それはそれは、
謎に満ちて恐ろしぃーのですよ。。陰湿で陰険で陰鬱で、陰々づくし。

おそるおそるの『返しそびれて』……こ、こわい&ちょっぴり、せつなさも。
借りた本を返しそびれているうちに、その本の存在自体も忘れていた主人公は、
ニュースで、本を貸してくれた人物が殺されたのを知り──。

もともと、人から何か借りることに、どことなく抵抗があって、貸し借りはほとんど
しないんですが、これを読むと、ますます、人から何か借りるって、人間関係を
微妙に操作するんだなぁとよくわかります。貰ったつもりでいたのに、相手は
貸したつもりでいる、っていうのも、なんだか、、……ありそうな話。
そして、借りるものにもいろいろあるんですねー。借りないのがベストと納得。

世の犯罪の多くも、借金がはじまりだったりするし。。


水野はるか |MAIL
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