水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2004年01月27日(火) |
桐生典子『いちじくの花』 |
先週読んでたミステリー・アンソロジー「紅迷宮」(祥伝社文庫)で桐生典子に心奪われ、 週末は桐生典子の作品を探して書店巡りでした。ネット書店では【取り扱い不可】! !!エエッー、どーゆーことーー!取り扱い不可、って!!← 怒+寂しさ
探していた作品には会えませんでしたが、「ミステリア」(祥伝社文庫)に作品発見! これも「紅迷宮」同様、文芸評論家の結城信孝氏が選んだ作品集なので、安心して お買い上げ。うーん、最近、結城氏のセレクトショップに通いつめてる感じです。
そんなこんなで、「ミステリア」を開き、前の方は飛ばして『いちじくの花』に。 ゴメン!大御所、篠田節子らを skip しました。明日読むのでお許しを。。
で、『いちじくの花』、えらいえろいのですわん。(← 照れてるの) 『まなざしの行方』とは、ちょっと違う雰囲気で、今度は、妖しさ増量。 母親と女子高生の娘が暮らす古い家で、娘が入浴中に見た幽霊があらわれたのは、 ホテルのベッド。妻子ある男と過ごす娘のからだに異変が──。
ミステリアス<エロティシズム 真鍮のシャワー、白いホーローの浴槽、モザイクの床・・ドキドキ×ワクワク×ソワソワ の書き出しから、大きな波を越えて、ラストのしっとりとした落ち着き具合がいい感じ。
いちじくは[無花果]と書くのに、花があるなんて驚きです。。 果肉の中の粒々が花のつぼみだなんて、し、知らなかった。。知ってた?
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