水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2004年01月23日(金) |
小池真理子『ロマンス』 |
ミステリー・アンソロジー「紅迷宮」(祥伝社文庫)の悼尾を飾るのは『ロマンス』。 最後にふさわしい存在感があって、さすが、小池真理子、期待を裏切りません。
恋人にふられ、一緒に行くつもりでいたクラシックコンサートにひとりで行った男に 初老の紳士が話し掛けてきます。それが、ふたりがつきあうようになったきっかけ。 知性と教養あふれる紳士は、話題が豊富で会話も楽しく──。
ひゃ!男&男のラブストーリーなのかと、あわてました(あわてることもないけど)。 紳士にちゃんと愛する奥様がいて、安心したのですが、ですが、ですが、、、 こういう展開になるとは……素敵なオノロケ話の先に待っていたのは狂気の世界。 こころの用意がなかったので、またまた、あわてました。オロオロ。。
一途な愛って、怖い。
「紅迷宮」10編の中で一番印象に残ったのは、桐生典子『まなざしの行方』でしょうか。 他の作品もすぐ読みたい!という気持ちです。
あ、そうそう、昨夜止まったエアコンが、今朝は、しっかり動きました。 寒くて、ベランダにある室外機を確認してないのですが、何もなかったんですよね (と、思うことにします)。
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