水野の図書室
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2004年01月14日(水) 光原百合『橋を渡るとき』

人それぞれ苦手というか怖い場所があるようで、『地底に咲く花』を読んだ時に
地下街や地下のレストランが苦手な自分に気づいたんですが、昨日、友人と
食事していて、「エレベーターに人がどんどん乗ってくると逃げ出したくなる」とか
「洞窟、と聞いただけで冷や汗がでてくる。狭い所は怖い」なんて話になって、
なかなか興味深いものがありました。どんな原体験があるのか、知りたいような
知らない方がいいような。。

そんなこと考えながら、読み始めた『橋を渡るとき』。
キャー、びっくりです。ストーリーは、同じ大学のサークル仲間の由希子と美杉が
電車の中で怖いものの謎解きをしていきます。美杉が子供の頃に怖かったのは
テレビ番組が中断したときのテロップ。由希子が今でも怖いのは、電車が川を
渡るとき。なぜ怖いのか、美杉の推理が冴えます。

電車にゆられながら、こんな名推理を聞いたら、グッときそうです。
理詰めで説明するんじゃなく、思いやり120%でいい感じ。

蘭と新一(青山剛昌『名探偵コナン』)、駒子と瀬尾さん(加納朋子『魔法飛行』)
みたいな由希子と美杉。。わたしだけの名探偵か・・いいなぁ〜♪


水野はるか |MAIL
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