水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2004年01月07日(水) 重松清『柑橘系パパ』

うーむ、確かに父親は、少しクサいときもあるような気がします。
母親にだって、匂いみたいなものはあるけれど、なぜか父親の匂いって、
気になりだしたら、どうしようもなく気になるんですよね。匂いだけじゃなく、
口ぐせとか、しぐさとか、思春期の娘が父親を見るとき、その厳しさは審判員以上
かもしれません。

何かで読んだけど、誰でも歳をとると、加齢臭というイヤな匂いがでてくるらしいです。
ヒトミちゃんのパパは気をつかって、柑橘系オーデコロンをつけているのに、パパは
クサいと、消臭スプレーを家中にまくなんて、それはあんまりです、ひどすぎるよ、
ヒトミちゃん!← 『柑橘系パパ』の主人公、中3女子、どこか行くならマツキヨ。

ヒトミちゃんのすることに、ハラハラしながら読むうちに、ラストは……。

ヒトミちゃんのパパにひとこと─ 娘に遠慮は、いらないんじゃない?
もっとガツンといきましょガツンと。(・・と、言うのは簡単なんですよねー)

家族を見守る作者のまなざしが素敵です。


水野はるか |MAIL
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