水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2003年12月22日(月) |
重松清『桜桃忌の恋人』 |
大学の国文科に入った「オレ」は、クラス名簿を作る時、好きな作家欄に 太宰治を書いたことで、太宰に心酔する女子学生と親しくなります。 が、彼女は毎年6月半ば、太宰が玉川上水に身を投げた頃に自殺未遂を 繰り返すアブナイ人だったのです。 桜桃忌が近づき、自殺を考える彼女に「オレ」は──。
基本的に自殺は嫌いです。まぁ好き嫌いじゃないと思いますが。。 太宰治が好きだから自殺するとか、他人を心中に誘うとか、んもーーー! 怒りますよっ!← って、すでに血圧上昇中。 死んで行くひとは美しい、なんて思えないんです。
書き方次第で、すっごく暗く重い話になりそうなのに、明るさが見えるのは 面白いですね。計算されたアドリブが効いて、ポンポン弾んでます。 まじめなテーマをゴロよく歌うヒップポップ系。
好きな人がいるっていいですよね。自殺願望は困るけど。
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