水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。
2003年12月10日(水) |
吉本ばなな『日時計』 |
ブラジルに住む友人から流産したことを電話で聞き、少し前に彼女とパラグアイの 遺跡を旅したことを回想する「私」は、遺跡にあった巨大な日時計がいつの時代も 黙々と時を刻んでいたことを考えます。
人の一生も、ひとつの時代も、人が作る歴史も、時の流れのままに流れ流れて、 とどまることはできない── と、言ってしまうと、それまでだけど、いつかは誰もが その道を通るんですよね。どんなに携帯電話が進化しても、医療技術が進歩 しても、人が死から逃れることはできないし、価値観も変わっていくんです。
うーん、一生なんて、儚いものです。 「ゆく川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかた は、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる事なし。」鴨長明の方丈記をふと 思い出しました。BGMは、愛燦燦とぉ〜♪美空ひばり登場。 そして、気になる気になる南米の遺跡たち。行きたい、行こう、行かなくちゃ、 vamos !
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