水野の図書室
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皆さま体調に気を付けて今日も良い一日でありますように。


2003年11月06日(木) 田辺聖子『雪の降るまで』

去年、「せつない話・第2集、山田詠美編」(光文社文庫)で読んでいました。
(2002.10.21記)また、こうして会えるなんて、嬉しいですね。
昼は平凡な女事務員(←OLと微妙に違う)が密かに楽しむ人生とは──。
というお話。

この短編集、「ジョゼと虎と魚たち」には年上の女と若い男の組合せがわりと
多かったのですが、最後の作品では、46歳・独身女性と51歳・妻あり男性の
物語にためいきです。もー、この男性、余裕があって素敵です。

ガツガツ、セカセカ、ソワソワ、モジモジ、オドオド、ギラギラ、ヘラヘラが
ぜーんぜん、見えません。まぁ、51歳だからかもしれませんけど。
いえ、そのくらいだと、クタクタ、ネトネト、ヘナヘナ、ジトジト系になっても
おかしくないのに。でしょ?

料理屋で、美味しいものを食べながら、少し淫らな会話に微笑みを交わす
ふたりには、若い恋人たちにはない、しっとりとした恋の風情があって・・。
うーん、おとなの恋ってことですかぁ〜。不倫うんぬんは超越するのか・・。

歳をとるのも悪くないような気になりました。
がんばらなくちゃ!←何を?笑


水野はるか |MAIL
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