水野の図書室
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2003年10月16日(木) 多島斗志之『追憶列車』

いきなり、時代は第二次世界大戦末期へ。フランスに滞在していた日本人
たちが、大使館からの指示で全員ベルリンへと逃げることになり、撤退する
ドイツ軍の軍用列車でパリを脱出します。

タイトルからおわかりのように、当時を回想する形で物語は始まります。
50年前、15歳の少年だった主人公が出会った少女は16歳。
普段なら一昼夜で着くはずのパリ─ベルリン間ですが、スピットファイアの
銃撃、爆撃された線路の補修、機関車の故障などで、停車ばかり。
少女に抱いた少年の淡い恋心は──。

邦人の疎開という珍しい題材に驚きつつ、一気に読んだら・・あっという間に
ベルリン到着。短い、短すぎる、短編では描ききれない何かがあるんです。

≪≪多島さま───、長編にして〜〜〜、お願いしますっ!!≫≫

同じ列車に、やっと追いついて乗り込んだところで、ハイ到着と放り出され
た感じ。まだ降りたくないのにぃぃ〜。←困った客だ。


水野はるか |MAIL
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