最近またコンスタントに出かけつつある狂言。と言っても昔と違ってこの野村萬家一門の狂言会だけで精一杯だけど。今日はサブタイトルが「狐づくし」ということで、狐にまつわる3曲を上演。その中の1曲は狂言の中でも最重要曲のひとつである『釣狐(つりぎつね)』という曲。狂言の世界には「猿に始まり狐に終わる」という言葉がある。これは「『靭猿(うつぼざる)』という狂言で初舞台を踏み、『釣狐』を演じて一人前の狂言師と認められる」ということを意味していて、それ位この『釣狐』という曲は高度な技量が必要な大曲なのだ。上演時間も1時間半近くある。今回の演者は小笠原匡さんという一門に弟子入りをした方。お弟子さんといっても20年間も修行を積んできているので、一門の中核を担っているほどに大きな存在の方なのだ。今回のこの舞台もその魅力を十分に見せて下さった素敵な舞台だった。それ以外の2曲もとても質の高いもの(偉そうな言い方)だったので満足満足♪次回はいよいよご贔屓万禄さんが主役。『第3弾ソング&ダンス』の初日とかぶるかもしれないけれど、万が一キムさんが出演するとしても今回は狂言を取るよ。PS.四季が好きな方でもしも「狂言を見てみたいな」と思ったら、『ラ・アルプ』10月号で柳瀬さんと対談している茂山一門の狂言は超おすすめですよ〜。 −−−過去の今日のこと−−− 2002年10月19日(土) 第161回『青葉の街・土曜コンサート』2001年10月19日(金) 読書の秋 【山内図書館】