ひとりカーニバル
DiaryINDEXpastwill


2002年05月29日(水) そうよトーストにはルビーなの

作りたてのイチゴジャムは、とても鮮やかで綺麗な色をしている。言うなれば、それはルビー。

宝石にはあまり興味がないわたしだが、この作りたてイチゴジャムには「まるで宝石のようだ…」と見とれてしまう始末。

意味なくスプーンでイチゴ部分をすくっては落とし、すくっては落としてみる。ねっとりとしたソースも透明感があり、そしてこの艶。イチゴ部分をすくって食べてみると、ジャムとは思えないさわやかな甘さが口の中に広がっていく。

甘い誘惑。蟻がたかりたくなるのもよくわかる。

しかしこの鍋に落ちれば,このとろみが命取りなのだよ蟻くん。たちまち身体のまわりはジャムだらけ。甘いものの中で息絶えるならそれも本望か、蟻さん。と、そこに居もしない蟻たちにひとり思いを馳せる。

軽くトーストしたパンにつけて食べてみた。うまいっ。

冷蔵庫の中には、これより前に作られたジャムも眠っている。ペースト状になっていてもう艶はないが、これはこれでまたいい味をしているのだ。パンに塗ってみる。思ったよりペースト化が進んでいて、パンと融合しようとしない。ジャムに自分が出来てしまった。ジャムの自己確立。カレーでいうなれば、ご飯と融合しないのと一緒だ。

こんなジャムは、フレッシュな食パンで包んであげる。ふんわり柔らかなパンで、かたくななジャムを包む。しっかりとしたジャムなら、サンドイッチしてもはみ出ない。

最後に、某曲の題名に似せてつけた今日の題名が、なんだかとても気恥ずかしいんだよねということをお伝えしつつ、今日は終わりにしたい。


絣 |MAIL

My追加