ことわざや格言で好きな言葉はありますか。
こんばんは、あまつばめです。 何となく使っていた言葉の中であらためて意味を考えたとき、けっこうすごいことだと感じたものがあります。 私が結構好きな言葉では『自業自得』と『七転び八起き』があります。 理由はというと、
『自業自得』 この言葉の意味を聞くとたいていの人は「悪いことをするやつは悪い目に遭う」といった説明をするでしょう。その答えでは50点です。 近所の和尚さんから聞いたのですが、この言葉は仏教の言葉だそうです。 読み方もそのままの『自らの業は自らで得る』という意味です。 このままだと『業』ってなに?と質問が来るので簡単に説明します。 『業』とはカルマともいい、人生での行いで、大きなことは他人を助けしたり傷つけたりしたこと。小さなことは毎日の挨拶や言動の端々です。 見ている人は必ずいます。第3者の目もそうですが、自分自身が見ています。 善悪すべての行動が必ず自分に戻ってくる。だから他人から親切にしてもらいたければ自分から親切にしてやりなさい。 誰のためでもなく自分自身のために。
小学校のころ、近所の和尚さんがそんな風に説法をしてくれました。 「イイコトってのは自分のためなんだ」 子供心に深くしみた言葉でした。
『七転び八起き』 「失敗しても何度でも挑戦しろ」といった言葉です。 でも、ちょっと考えてみてください。
1回転ぶのが『1転び』です。 1回起きあがるのが『1起き』です。 『転び』の後は『起き』、『起き』の後に『転び』ます。 『七転び八起き』は最初どんな姿勢だったのでしょうか?
最初から立っていた場合、 『1転び』『1起き』『2転び』『2起き』『3転び』・・・・・・『7転び』『7起き』です。
最初から伏していた場合、 『1起き』『1転び』『2起き』『2転び』『3転び』・・・・・・・・・『7転び』『8起き』にです。
人間なんて最初から転んでいる状態なんです。 伏した状態の方が楽なのに起きあがるのは自分の意志で、起きあがりたいから起きあがる。 転んだところで最初に戻るだけ。失敗は失ったのでなく、スタートラインに戻っただけなんだ。 そんな前向きなところが好きです。
もっとも、これは『躁』のときの考え方です。 『鬱』のときは、
「じゃあ、なんで<業=人生の行い>なら『自業自得』は悪いことが返ってくるように思うの?人間なんてしょせんは『悪』の塊なの?」
とか
「起きた後転ぶことが決まっているなら寝て他方が良いじゃん」
ナドナド・・・・・・ 躁鬱で好き嫌いが逆転するのが難点なのです。
好きな言葉って、結構飾り気がないですよ。たぶん。
|