いろんなきもち。



イタリアの空(わからんて)(2002.1.14)
 
2002年02月13日(水) ++メロンパンの上の皮は焦げやすかった++

先日、パンの中でも特に手間のかかるクロワッサンで
パン作りデビューを飾った私。


あまりの大変さに、

「体力のぉ限界っ」

と千代の富士引退宣言を一人でやって、パン作りから引退しそうになったほどだ。



しかし、1回だけでいいのか。
もっと簡単なパンがあるんじゃないのか。
このままでは一生パン屋に頭があがらないではないか。(←?)


というわけで夕食を終えた後、
母が作ろうとしていたメロンパンに挑戦することにした。


メロンパンは二層になっているので、本体を母、上の皮部分を私が担当。

「ふむふむ。まずはバターをクリーム状に練るのね。」


む。

むむむ。

むむむむむ。



直前まで冷蔵庫できんきんに冷やされていたバターが
簡単にクリーム状になるはずもなく。


ぐっ

ぐぐぐっ

ぐぐぐぐぐぐーーーっ


力業で木べらを使ってつぶすこと30分。
やっとのことでクリーム状(固め)になった。


「ぜいはぁぜいはぁ。次は砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜるのね。」


ぐっ

ぐぐぐっ


混ざらねぇ・・・。


あきらめて少し湯煎をしてみたらなんとか混ざった。


「はぁぁぁ。次はとき卵を少しずつ加えて混ぜるのね。」


まぜまぜまぜまぜ


おいおい、分離してるよ・・・。


そこで母がすかさず

「寒いから分離するんじゃ。湯煎してみー?」

と言うので湯煎をしてみたらまたなんとか混ざった。


「もぉぉぉ。次は小麦粉を入れて練らないように混ぜるのね。」


ぐっ

ぐぐぐっ


粉が多いんじゃーー(><)ノ



なんとか強引に混ぜて皮はできあがった。
皮だけでこんなに苦労するとは、メロンパン侮りがたし。


生地を休ませている間、疲労感と引退したい気持ちでいっぱいになって
呆然と椅子に座っている時に思った。



「さっきのバターはレンジでやわらかくすれば
 よかったのではないか」と。




なんとか形作って、オーブンで焼く設定を母に任せて
私は次のマドレーヌ作成(妹の彼であるTっくんのバレンタイン用)の準備をしていた。


「ちょっとー」
「ん?」
「これどうすればええん?」

見に行くとオーブンは予熱ランプがついているのにパンが焼き上がっていた。

「なんで予熱中にパンが入ってるわけ???」
「発酵した後、入れたままにしといたん。」
「これ・・・予熱で焼けてしまってるわ・・・。」


上から見た目はきれいにできあがっていたが、
裏の巻き込んだ皮の部分だけ真っ黒に焦げていた。

「もう2度と作らまぁな。」
「これからはメロンパンをありがたがって
 食べるようにしよう。」

私達親子は再び、脱力感溢れる会話をした。


気をとりなおしてマドレーヌ作成。
今回はチョコチップなしです。
そこが本命と義理の違いなのだ(微妙なちがいだな、おい)。

焼き上がった直後、妹から電話があり、

「今日は二人で福山にライブ見に行ってたん。今帰るとこー。」

と言うので帰りに寄りなさいと言って電話を切った。


まもなく家に来た二人は飢えていたらしく、
ハイエナのようにわらわらとマドレーヌに近寄り、
みるみるうちに食べてしまった。


ちゅか、

なぜ当然のようにもりもりと食ってるんだ妹よ。



罰として失敗したメロンパンを持って帰ってもらいました。






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