ふつうっぽい日記
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万年筆のインクを「グレー」にした。 軸は、茶色系。 だから、これまで「ブラウン」系を入れてきた。 でも、夫が 「この色も、また、渋くていいよ」と言っていたので、気になっていたのだ。 ようやく、インクを切り替える時期がきたのだ。
一昨日、ペン先を洗った。 昨日、インクを注入した。 今日、書いてみた。
今日の天気は、雨だ。 だからこそ、というのは変だが、いや、いいのか。 しっくりと感じられた。 ブラウンとグレーのやさしさを包み込む、茶色の軸。
それでも一日、いちにち、時間は過ぎていく。
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頭で考えていることや思っていることを言葉にすると 「あ。そういうことだったのか」と繋がることが多い。 だから、テストというのは、作文というのは、なかなかうまくできているのだ。 自由度の高いそれは、書き手が有利になるのだ。 もちろん、読む方に基準があるが、 「なるほど、そういう考え方や思いがあるのだ」と斬新なものであれば少々基準からずれていようが構わないと私は思う。 考え方や思いを言葉にする技術やセンスに差があるのだ。 これがまた、その技術だけ、センスだけを取り出して比べられないところに難しさがあるし面白さがある。その難しさは読み手の基準のセンスにも繋がっていくはずだ。
たくさん本を読むと、センスがよくなるというか、幅が、奥行きが出てくるから、想像力が育つ。 子どもだからとか大人だからではなく、そういう時期がくれば本からのパワーが注入されていくのだと思う。 だから、すごくたくさん本を読んでいる人のメールは、小説みたいな文学みたいな美しさが引き出されている。字が上手とか下手とかではなくって、こう、文の身体というか、いわゆる「文体」がその人をただしく映そうとする感じの。
となれば、私自身はどうだ。
雨の日に、にじむインクに思いや考えがじわじわにじみ出る。 そんな今日である。
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