Wanderings / 千津
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 2004年07月04日(日) 別れの成立方法 

恋人に2回目の別れ話をしたが、拒絶された。「不愉快な思いをして付き合い続けるほど好きじゃない」とかなりきつめなことを言ったけれど、駄目だった。我ながら多くを語らず、恋人からしてみれば相手に向かい合わずにずるいと思わせる態度だろうと思い、でも何かを言ったところでそれは口論と不快感の原因にしかならず、私は多少自分が悪く言われても長引かずに別れたいと思ったから、構わなかった。恋人は怒って何かを言い、そのまま帰った。「好きではない」「重荷」とはっきり言って、別れる理由に勝手なところを見せて、相手が怒ったのだから、確実な同意の言葉が無くても、もう別れたのだろうと思った。恋人の心の中では私はとても悪く言われているのだろうと想像して不快に思ったけれど、別れたことに感じる開放感の方が大きかった。すっきりした。

暫くして恋人から電話がかかってきて、話したいと言われた。これ以上何を話すことがあるのだろうと思いつつ、私の理由で別れたのだから、もう少し詰られるのもやむを得ない残務処理なのかと考えて、承諾した。再び会い、開口一番にあやまられた。私は何をあやまられるのだろうと思った。恋人が怒るのは当然で、私はそれを関係を持ったときから予想していたから別に気にしないのに。私を詰るどころか「さっきのことは忘れて、これからもつきあいたい」と言われて、驚くと同時に、また心が重くなった。どうしてなのか、はっきりした理由がわからないから断りようが無くて、困った。逆上した勢いで別れてくれたら楽なのに。私は恋人であるだけの理由で期待されるのが嫌だ。期待に応えようとするほど相手を好きではなく、未来も見ていない。恋人の多くを許せるほど、心を大きく開いて持てない。このまま続けても、どんどん嫌気がさしてくるだけの気がする。

別れはどのように成立するものなのだろう。以前は別れたいと言えば別れられた。相手が同意しない場合は続けるしかないのだろうか。困る。


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