自転車泥棒 - 2001年11月19日(月) という題名の映画を見た。 古いイタリアの映画だった。 商売道具の自転車(それも質屋からやっとの思いで 取り戻したもの)を盗まれてしまう。 それがなければ、やっとありつけた仕事も取り上げ られてしまうのだ。 6歳の息子と必死で探し回るのだが見つからない。 とうとう思い余って、自分が自転車泥棒をしてしまう。 が、取り押さえられてしまう。 最後まで見つからないままフィルムは終わるのだが その情けなさや、後悔や、親子の絆や、 なんともいえない感情がこみ上げてきて、 涙が流れた。 今、駅前にはものすごい数の自転車が止められている。 川べりには、乱暴に乗り捨てられた自転車がいくつも 横たわっている。 そんな自転車を見るたび、その映画を思い出す。 そして、豊かで貧しい現代に寂しくなる。 ...
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