- 2004年06月11日(金) Re:少子化問題
★1・Re:少子化問題
★2・Re2: 少子化問題
★1・Re:少子化問題
2004年06月10日(木) 少子化問題〜受け入れる発想の続きです。
以下(図も含め)引用---------------------------------
日本事情http://www.asahi-net.or.jp/~dn8k-tkm/Q.html中
人口構成http://www.asahi-net.or.jp/~dn8k-tkm/japan2-2.htmlより
◎「明治生れ」の世代(1868年〜1912年生れ)〜85歳以上の最高齢の世代です。戦前、戦中、戦後、高度成長、経済大国化、バブル崩壊のすべてを経験してきた20世紀の生き証人としていつまでも長生きしていただきたいと思います。
◎「大正生れ」「戦前派」の世代(1912年〜1925年生れ)〜男は戦地に行ってきた世代です。女はもっとも配偶者を失った世代です。敗戦後の日本の復興を支え、戦後日本の繁栄を実現し、にもかかわらず、その子供たちとの断絶に苦しんだ世代ともいえます。
◎「昭和ひとけた」「小国民」「戦中派」の世代(1926年〜1934年生れ)〜もっとも過剰な「軍国主義教育」を受けて育ち、敗戦後の価値の転換にとまどい、育ち盛りの時期の食糧難に苦しみ、とにかく戦争に翻弄された少年少女時代を過ごした世代です。
◎「昭和ふたけた」「戦後民主主義世代」(1935年〜1945年生れ)〜戦火の中で不安な幼年時代を過ごし、最初の戦後教育を受けて育った世代です。アメリカのポップカルチャーを同時代感覚で受け入れた最初の世代でもあります。
◎「団塊の世代」「全共闘世代」(1946年〜1951年頃生れ)〜若いときから「受験競争」や「学園闘争」を戦い、「ビートルズ」を聞き、「ニューファミリー」を形成したもっとも活力ある世代です。
◎「ポスト団塊世代」「しらけ世代」(1952年頃〜1958年頃)〜「谷間の世代」ともいうのでしょうか。先行する「団塊の世代」の陰に隠れ、あまり目立たない世代です。「しらけ」という「柔らかい個人主義」を実践した最初の世代といえるかもしれません。
◎「新人類世代」「おたく世代」(1958年頃〜1964年頃)〜「オウム世代」と言われることもあります。ものごころついた最初の時からテレビを見ていた最初の世代です。「昭和ひとけた」の親から戦前的な価値観を一部受け継いだ最後の世代でもあります。
◎「ポスト新人類」「校内暴力世代」(1965年頃〜1970年頃)〜よく理由がわからないまま突然中学校が荒れ始めた世代です。「バブル経済」の最盛期に社会に出て、就職に苦労したこともない世代です。「フリーター」という生き方を示した世代でもあります。
◎「団塊ジュニア」「いじめ世代」(1971年頃〜1975年頃)〜「団塊の世代」の子供たちとして、宿命的に受験競争を強いられた世代です。「偏差値」と「校則」に縛られ、「管理教育」のうっぷんをはらすかのように「いじめ」が深刻化する世代でもあります。
◎「茶髪世代?」「サポーター世代?」(1976年頃〜1980年頃)〜もはや「戦後」は歴史上の世界に入りました。「ポケベル」→「PHS」→「ケータイ」とそのコミュニケーションツールの進化は、おやじ世代の会社を次々と倒産に追い込みながらとどまるところを知りません。
-----------------------以上引用
……と、このように若年世代のことがわからない(というよりわかろうとしない)人たちには人口構成のまともな評価もできないんじゃないか。
特に
>◎「茶髪世代?」「サポーター世代?」(1976年頃〜1980年頃)…(引用者により中略)…おやじ世代の会社を次々と倒産に追い込みながらとどまるところを知りません。
はぁ? 「会社を次々と倒産に『追い込み』ながら」って、なんで人のせいにするの?
わたしには、「おやじ世代」が多すぎて人があふれて職にあぶれるのを防ぐために、無闇に会社作ったのが変なことで、今は人口に見合った企業数に自然に修正されていく途上なんじゃないか、としか思えないんだけど。
(申し訳ないけど、引用元のHP『日本事情』では、少子化の原因として
(以下も引用)
> ◎非婚増大・晩婚化の進行〜 ◎働く女性の増加〜 ◎出産・育児への支援不足〜 ◎経済的事情〜 ◎環境ホルモン?
(以上引用)
というようなことしか書いていなかった。これは原因じゃなくて少子化の現象的な内容を言っているだけだと思う)
図を見れば明らかだろう。
第1次・第2次ベビーブーマーが余計なのだ。
60代と10代が似たような数値なので、ためしにその両者をつなぐ縦の直線を引いてみれば、ベビーブーマーが「余っている」のがよくわかる。
もちろん、年齢が上がっていけば自然と人口は減っていくものだが、医療があまりにも高度に発達してしまった現在、生まれてから40代くらいまでの死亡者数っていうか死亡率は信じられないくらい低いのだ。
(0〜29歳までの年齢別死亡者数(年間あたり)は、平均600人弱/年齢しかいない! 母数になる年齢ごとの人口は平均120万人なので、比率で言えば1万人に5人または「1000人あたり1人未満」くらい。生まれてから29歳までの間に、全部で1万8千人しか死亡しないのだ)
ベビーブーマーを殊更に敵視するつもりはない。
ただ、数が多いからって、そっちが「正常」みたいな発想でものを考えるのを止めて欲しい、と思うだけだ。
ベビーブーマーの突出した部分を切り捨てて、60代〜40代〜10代をつないでいけば、日本の人口構成が典型的「吊鐘型」になっているのがよくわかる。
10代半ばよりも下の世代が少ないのが気になるが、それだってベビーブーマーがいなくなれば改善するだろう。
日本人の大衆的な感覚で、今の日本に「人が多すぎる」ということはちゃんと受け止められているのだろう。
適切な人口になっていけば、今みたいな極端な少子化は自然に歯止めがかかるはずだと思う。
(ロコツに言うと「もう人が多すぎる状況じゃなくなったから少しは増えても大丈夫」と思えるようになり、それに連れて出生率も少し上向く、ということ)
要するに、日本人は政府から強制なんかされなくても、自発的に「一人っ子政策」を実施している、ということ。
わたしは戦争は大嫌いだ。
「殺しあう」というかたちで人口を調整するのは、その後の精神的リスクなどを考えるとあまりにも無駄が多すぎる。
知恵を用いて自発的に穏やかに人口調整ができるのなら、そのほうがずっといいに決まっているじゃないか。
中国では一人っ子政策が効を奏して人口の増加に歯止めがかかりつつある。
インドは? アフリカ諸国は?
――21世紀後半の世界を主導していく国々じゃないか。
今は仕方ない。徐々に変わっていくだろう。
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★2・Re2: 少子化問題
↑とは書いたものの。
「ベビーブーマーが余計」と書いたら、言われてる世代の人たちは傷つくだろうなあ。
しかも、その世代の人たちって声が大きいから怖い。
わたしは世代の面で「マジョリティ」の人たちを、やたらと挑発してしまっていることになるのかもしれない。
う〜ん。かといって、違う書き方ができるわけでもない、っていうか……
う〜〜ん、う〜〜〜〜〜〜ん。
要するに…… 特に躍起になって「少子化対策」なんかしなくても、
団塊の世代のみなさんが高齢化して数が少なくなっていった頃には
自然に出生率が上がってきますよ〜、という程度のことなんだけど。
逆に言えば、それまでは何をやっても無駄ですよ〜、と。
わたしの言っていることは感覚的で根拠に乏しい。
けれど、直感はかなり当たっていると思う。
少なくとも、短期的には思ったとおりにならなくても、
世の中はだいたいわたしが思ったとおりに進んでいくもん。
たとえば、共産圏崩壊→冷戦終結→アメリカ崩壊→多極化→多様性を尊重しあえる穏やかな世界…… とか。
(途中からは未来のことを言ってるけど、たぶん50年後くらいにこの文章が残っていてたまたま読んだ人がいれば
「確かにその通り」と思ってくれるだろう)
それは決してわたしが世の中を動かしているとかいうことじゃなくて
(そんな自己愛性人格障害じゃないんだから……いや、そのケもあるけどさ)
世の中がどう動いていくかを理解している、というだけのことで。
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