原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2002年11月12日(火) おじいさんの古時計? 宦官研究

★1・あいづさんの古くない時計
★2・宦官研究・最新状況(?)



★1・あいづさんの古くない時計

From: "章香(あやか)"jackie-matthews@ezweb.ne.jp
To: ayaka@jackies.jp
Sent: Tuesday, November 12, 2002 10:17 AM
Subject: 原案帳:断片



私の部屋には時計が二つある。
一つは壁かけ時計、もう一つは置時計。
「おじいさんの古時計」はない(わかったわかった、いちいち言わなくていいから>自分)。
で、この二つが、このところずーーーーっと、同じタイミングで秒針を刻み続けているのだ。
秒針って、クオーツでもなかなか合わないものなので、今起きている現象はとても不思議に思える。
もう一週間ぐらい、ずっとそのままだよ?
それに、同時に刻む秒針の音って、すごく気持ちいいし。

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★2・宦官研究・最新状況(?)

ほとんど衝動買いだけど、こんな本を買った:

『最後の宦官秘聞』(賈英華(=か・えいか)・著、林芳・監訳;
NHK出版・2002年、\2400+税)

(買いたい方はこちらから→Amazon.co.jp『最後の宦官秘聞』)

以前「宦官」についてインターネットで検索してみたら
(今検索すると↑こんな感じになる)
「男を捨てた哀れな男たち」とか
「中国の政治に現れては時の王朝を退廃させる」とかみたいな言い方ばっかりで
ろくな評価がされていなくて、
私としては身体的には「宦官」と同じようなことをしているわけだから
ある意味「先輩」ということになる人たちに学びたいと思ったのに
それは「できない相談」だったのだ。
「あんなふうになったら終わりだ」
という意見しか見れなかったんだもん。ぶうぶう。

ところが、たぶん日本の社会状況が、埼玉医大のSRS実施とか、更には『金八先生』とか、
全体的に「性転換者」……っていうか「GID当事者」に対して
受容的な態度をとれるようになってきたので
それと連動するかたちでのこと、という気がするのだけれど、
ようやく宦官に対して冷静な評価ができるようになった、と
そういう意味の本が出たように見えて、早速買うことにしてしまったのだった。

まだ読んでないので本当のところはよくわからないけど、
ちょっと楽しみ。
何しろ、宦官本人の話なので。
(どういうわけか、っていうか当然なのかもしれないけれど、
「宦官自身が自分のことを語る」という内容の本、
時々捜してみるのだけれど、たぶん今までにはなかったのでは?
宦官で、なおかつ歴史的に有名な人も数人いたはずなんだけど、
たとえば『史記』を書いた司馬遷のように
その人が書いた文章が残っていても、決して自分のことを語ってはいないのだった……
もちろん、よっぽどマイナーな文献だったらあるのかも?
でも、そういうものがあっても「黙殺」してしまうのが
近現代の社会っていうか研究者たちっていうか……の、態度だったような気がする。
つまり「無視するな! 正当な評価をしろ!」と言いたいのである(^^;)

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