- 2002年01月17日(木) 『赤毛のアン』読了!! 「1月17日」 月刊「言語」 ある法律事務所 今日の金八先生
★1・『赤毛のアン』読了!!
★2・「1月17日」
★3・月刊『言語』で「言語のジェンダー・スタディーズ」だって!
★4・情報量
★5・ある法律事務所
★6・今日の金八先生ついさっき、『赤毛のアン』(L.M.モンゴメリ・著/松本侑子・訳/集英社文庫2000年)を読み終えた。
半年かかった…
なぜかと思ったら、注釈を全部読んだからだった。
私はつい、注釈を読みながら本を読もうとしてしまうけれど、
そうすると本の「勢い」みたいなものを読み取れず、面白さが半減してしまうのだ。
けれど、『アン』では、ちょっと事情が違った。
何しろ、11歳から16歳までの物語でしょう?
私が、現実には過ごさなかった「少女としての思春期」。
そりゃ、代わりに少女漫画で追体験したりもしたけど。
それらの漫画の基底を成す文化を、「アン」の世界は持っている……
(なんだろう、うまく思い出せないんだけど、確か大島弓子の作品とかに
かなり『アン』で出てくるような言い回しが見られたような気がする)
アンの世界そのもの、そして「世界観」、二重の意味で!
そうして、その上!
その文章の更に奥には、
訳者の松本侑子さんもそれに見入られた、と「あとがき」で言っているけれど、
私には信じられないほど豊かな「英米文学」の引用による世界が広がっていた!
実は、若い頃、英米文学は敬遠していたのだ。
まあ、理由は割とくだらなくて「訳がキライ」とかそんなことだったと思うけど。
だから、私には「引用の出典元」である、イギリスやアメリカの詩人や作家の名前さえ、
よほど有名な人たちを除いては初耳だった。
それこそアンの言いまわしみたいだけど、
「神様は私に新たな野望をくださったの!
ねえ、世界にまだ見知らぬ世界があり、それが私にとってとても魅力的であると予感できるのって、
なんて素敵なんでしょう!」
とても良質な意味で、「教養小説」だと思う。
女性として生きることに希望を持たせてくれる作品だと思う。
よかった、時間をかけて読んで……
今もまだ、アンが眺めていた景色が目の底に残っているみたい……なお、松本侑子さんのHPに
『赤毛のアン電子図書館』というのがあります。
興味のある方はぜひ!1/17, 5:46。
当日のことを、今でも私は覚えている。
私にとっても、直接被災してはいなかったけれど、「パニック体験」だったことは確かだ。
たまたま、あのときと同じ時間に目を覚ましていて、
軽くだけれどフラッシュバックするのがわかった。
はじめ、なぜか「和歌山で地震」というニュースが、
5時頃からスイッチが入るようにタイマーセットしたラジオから聞こえてきた。
でもそれは「岡山」の聞き間違い? 大阪? 淡路? 芦屋?……
なんだか「あちこちで地震が起きた」ということになってしまい、
もしかしたらこれはただならぬことなのでは、と慌ててテレビをつけた。
まず目に入ったのは、倒れた高速道路だった。
次いで、広がる火災。
私の意識は、冷静になって考えれば自分とは直接関係ないはずの
(1度しか行ったことがなかったはずの)
阪神・淡路地域に引き寄せられ、ただただパニックに陥ってしまった。
街が一つ、消え去るのを見た。
……
あれから、7年たった。
ちょっと、複雑…
というのは、あの日の私と今の私は、立場も姿も、ことごとく異なるからだ。
今の私のほうが、はるかに私らしいと思うけど。
もしかしたら、私なりの「復興」を遂げたのかもしれない。
改めて、復興と教訓を、胸に刻みたい。
昨年の12月「ルミナリエ」に連れて行ってもらったまどかちゃんに、
感謝を込めながら……★3・月刊『言語』で「言語のジェンダー・スタディーズ」だって!
もうかれこれ3年ぐらいとっている雑誌「月刊『言語』」(大修館書店)の2002年2月号が届いた。
早速封筒を開けてみたら、びっくり!
今月号の特集は特集・言語のジェンダー・スタディーズ
なんだって!!
さっそく読んでみよう。
とても興味のある内容だ。それにしても、ここ一両日は書くことが多い。
すごい情報量だと思う。……っていうか……今日、もうこの後すぐにバイトなのに……
(ノートパッドによる時刻:10:50 02/01/17)私の知り合いに弁護士がいる。
学生時代に一つ下の学年で、同じゼミにいた女性だ。
その人の勤務するある法律事務所は、数年前に日本のテロ事件として有名なある宗教組織から
攻撃の標的とされ、所属する一人の弁護士が一家もろとも惨殺されたことで有名なところだ。
その事務所から、事務所の近況を知らせるニュースが届いた。
そういえば、これ、1年に1度くらいしか届かないので、
どうも「年賀状がわり」のような気もするけど……
ニュースの冒頭に、この事務所の有能な弁護士の方が一人、裁判官になったということが書かれていた。
そのことが、最近の「司法制度改革」の流れによるものだ、ということも。
さらに、一歩進めて「陪審制の導入」にも、その事務所は言及していた。
私も、(もちろんそれが絶対とか完璧とか言わないけれど)陪審制の導入には
大いに賛成の立場をとりたいと思う。
少なくとも、日本人が日常の中で、法律で守られること、法律ではどうしようもないこと、
そういったことを強く、しかも広く意識するきっかけになるのではないかと思うからだ。
私やあなた自身が裁くのだから。
さて、私の友人の弁護士のことを少し付け加えておこう。
彼女が若くして司法試験に合格し、順調に司法修士生を終えて所属先を決めるにあたって
その事務所の名を挙げたとき、周囲はそろって「あそこだけは危ないから止めろ」と
止めたものだった。
でも、彼女は周囲の心配などどこ吹く風、といわんばかりに成長し、
今では守るべきものをどこまでも大切にする力を持った、
たくましい中堅弁護士として活躍している。
でも、私は、彼女が私と同じように「萩尾望都ファン」であることを知っている。
なぜか、それで親近感を持っているからか、
私は彼女がどんなにたくましくなってしまったように見えても、
決して少女の頃のほわっとした優しさを持ちつづけていることを
信じて疑わない。
……ていうか、前にも同じことを何度か書いているけれど、
彼女(の属する法律事務所)から何か連絡が来るたびに、
私はそれを思い出してしまう。
私の住んでいる地元ではないので、直接何かを依頼するというようなことはまずないけれど、
活躍は常に期待しているし、見守っていきたい。
同じゼミを過ごした者として、素直にガンバレ!って言いたい。今日の金八先生……なんか、これコーナーにしてしまいたいくらいだけど、
私はそれほどページを作る手際が良くないので、それは諦めるとして。鶴本直が「立石メンタルクリニック」にかかって「自分になりたい」と希望し、
それに対して医師がかなり正確な返答をしているのが、
なんかすごいと思った。特に「ガイドラインの改訂」まで触れていて、中途半端な取材ではない、と
心強い気持ちになった。また、直が「20歳からホルモン療法、最低2年間それを続けてから手術」ということを聞いて、
ひどくがっかりしているところ、私も同じ気持ちを味わったことがあるので、共感した。直のことだけに気をとられてしまってはいけないと思う。
とか言いながら、私も登場人物の名前を覚えきれないけど、
(だから予備校教師辞めたのさっ(;_;)……負け惜しみ)
兄が麻薬でずだぼろになってしまった弟のことも、とても切実だと思った。私は何であれ、「自分が(精神的に)自分でなくなるもの」を体に入れるのはいやだ。
自分の体の中で「自分を自分でなくしてしまうもの」が作られていたことですら、許せないのに。男性ホルモンとかニコチンとか、人によっては別に何とも思わないようなものでも、
今の私には耐えられない。
まっ、私はもう「男性ホルモン」からは解放されているのだけれど……
(ちょっと行き過ぎ……女性としての適正値さえも下回ってしまい、
おかげで生きてく元気がなくて……まったく……)←それじゃ意味ないじゃーん!!「自分になる」ということ、改めて大切だと思った。
っていうか、この流れで書いたら、思いっきり艶消しっていうかしらけちゃうことなんだけど、
今日もバイトに行けませんでした……
確かに昔から、「〜に行けませんでした」っていうことになってしまうのが多い私だけど
(ええっと、あれは……うわ?! 小学校の頃からの癖だった!! ううーん……直したい……)
それで自己評価を下げながら、低い自己評価のせいでまた身動きがとれなくなる、
とかいう「悪循環」……煩悩地獄みたい……は、本当になんとかしたいと思う。
不登校の「ナオミ」が、不登校の原因を作った子と接する機会を持った場面、
私にとっても他人事ではないと思う。