2005年01月16日(日) |
貞操は何処から来たか |
貞操観念、て日本人の好きそうな言葉だね。 でも貞操観念て一体何処から来たんでしょう。 明治以降に、キリスト教の影響で出てきた発想だと聞いた気がする。 あれ、それは同性愛の禁忌か。 確かに江戸時代でも貫通の罪は重ねて四つ、だったものな。 そうかそうか、じゃあ貞操観念て言うのは、 男女(場合によっては男性同士ないし女性同士)の仲に関して昔からあるのだね。
しかし一言で貞操観念と申しますけれど、一体何処から何処までが範疇なのか。 知らない人とヤったらだめですよ、ってことなのか。 それともパートナー以外とヤっちゃだめですよ、ってことなのか。 でも昔の夜這いの風習なんか考えると、前者はあまり強くなさそうですよな。 まぁある程度知った相手だから夜這いするんだろうけれども、 うーん、昔と今とでは状況が違いすぎて比較が難しいです。
要するに貞操観念て言うのは、契約の一つであって、 女:「あなた以外の遺伝子を受け入れませんよ」 男:「あなた以外に遺伝子を託しませんよ」 ってことなんでしょう。 その原点が恋人関係で、これを発展させると結婚てことになるのか。
とするとですよ。 避妊を前提とした性交渉は、貞操に反するか否か。 これはそもそも性交渉の定義に関わる問題です。 性交渉を 1.愛情確認のための行為 2.単に肉体的快楽を得るための行為 とするならば、 1のケースにおいては、貞操に反する一大事です。 てめぇこの野郎、あたしというものがありながら他所の女と乳繰り合って! ってなことになったりするわけです。 しかし2のケースにおいては、 肉体的快楽は愛情云々とは別に独自に存在するものであるならば、 たとえ誰かと愛情関係を結び合っていても、快楽行為を他所の人間と行っても 何ら問題にはならない筈である。
「あなたの子供が欲しい」という常套句があるが、 或る人間の遺伝子を欲する=愛するということになっているらしい、どうやら。 遺伝子の独占と、愛情とが絡み合ってるからややこしいな。 そもそもオギノさんとかコンドームさんとか以前は、 性行為=うっかりしなくても子供が出来る ってな認識だったであろう。恐らく。(昔の人間じゃないので知らんが) すると、浮気=他所の女に遺伝子を託す(または他所の男の遺伝子を受け入れる)てことになるよな。 そしたら、遺伝子を独占しあう契約=愛情関係なのだから、 他者に遺伝子を結ぶ(契約反故)ってのはジェラシーですよね。 んで、浮気=ジェラシーの固定観念が今も延長されてきているのではないか、 などと考えてみました。
でもまぁ、結局のところ、こういう屁理屈抜きに浮気は腹が立つけどな。 しかしながらその拘束力は、何処からくるものだろうか。 っつーかそもそも浮気って、浮気なのか。 ああ、難しい。
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