先日、テレビ(日テレだったか)でJQとか何とかいう番組をやっておったのだが、 色んな質問をして、それに千人くらいの観客が答えて、 そこから日本人の回答傾向を割り出す、という面白そうな番組だった。 途中ちょっとしか見てなかったんだけれども、その中で大変興味深い質問があってね。 命の次に大切なのは何か、という問いなのです。 1.お金 2.愛 3.正義 4.夢 この4つから選べというのだが、結果としてはやはりというべきか、お金でした。 まぁこの世知辛い世の中、食っていかれなければ何にもならんからな。 んでこの時にパネリストの飯島愛ちゃんが仰った言葉がよかった。 「んで、大体正義って何?」 こーれはもう、倫理学専攻の学生にとっては胸をズキュンとやる言葉ですよ。 ね、正義って何かね。(元ネタは「誠意って何かね」だし<古) 正義を世の中が定義出来るものなら、犯罪はもっと裁きやすかろうな。 正義は個々人によるものですよ。だから難しい。 考え方によっては、自力で生きていく道を正義と呼ぶならば、 命の次にお金が大事だとする発想も、それ自体が正義なんでしょう。
私は、正義っつーものは、人に忍びざるの心、ってとこかと思う。 誰かへの同情心とか、徹底的な悪人になりきれないところとか、 そういうものの欠片ひとつひとつが正義なのではないかしらと思う。 おいらは荀子派ではなく孟子派ですね。 災害とかが起きたときの人々の動向を見てても、やっぱり性悪説ではないと思う。 人に忍びざるの心というものが、我々を動かしてるんですよ、多分。 そういえばマニ教の考え方では、人間というものは、 悪が肉体を作り、善の神が魂を作ったから、その両方の性質を備えているんだそうな。 それも面白い考え方だよねー。なんか合ってる気がする。
そういえば今年の前期の某授業で、 期末テストとして「現代日本のモラル」について小論文書かされたけど、 今こうして思うと、何とも浅はかな内容を語ってしまった気がする……。 あー、きっとあの先生には私は馬鹿な生徒として映ってるんだろーな……。 まぁ、実際馬鹿だから仕方ないのであるが。むむむ。
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