私的正論。

2002年11月08日(金) それは違うよ。

頭の上がらねー年長者ちゅうのは、生きてく上でカネ払ってでも欲しい所だが。
カネ払って手に入るもんじゃ無ェから、人生は痛快だ。

30年超生きて来ると。
いっぱしの自信ちゅうか方針ちゅうか。
横文字で言うならプライドやらポリシーやらいうもんか。
そんなんが固まって来る。

そうすっと、どうだ。
相手の話が聞けねくなる。
特に年下。
てめえより「人生で勝ってねーやつ」。
そういう輩の話は、ますます聞けねくなる。

けど。

インターネットちゅうんは。
むしろ、そういう余分な情報が入って来ねー場だよナ。
だから、こいつはどうせ年下だろうとか。
こいつはどうせ俺ラより低層なんだろうとか。
そんなんは全て決め付けにしかなんねーから。

とりあえず相手の話は聞こうや、てことになるんじゃね?


ちゅうことは。
頭の上がらねー年長者が得られねかった人間に授けられた、宝物空間じゃん。
インターネット。



桜木の頼もしい兄ィは。
時折突然、電話かけて来ちゃ。
こっちの台詞が、ちっと道理に合わねーと思うとヨ。
途端に。

「お前、それは違うよ」

てよ。

現場の若い衆や取引先の営業捕まえたよなドラ声で。
電話の向こうで言うてくれる。


「何が違うんだよー」

てよ。反感持つのは簡単。けど持たねェよ。
人間、全部違うよな。
全部、違う人間。
てーことは、違うよってのは、あって当たり前の反応だろ。

違うよ、て。てめえ以外の誰かから突きつけられたら。
そいつを「うわー」て受け止め。
そっからようやく、てめえの成長やら反省やらが始まるんでねーの?



桜木もこれで気の短ェおたんこなす。
お人の話の半ばでトンズラやら。
そら、何度かやったもんだ。

けど。

他人様のありがてェ説教蹴散らして逃げ帰った分の埋め合わせは、ヨ。
てめえでやって来た。
次に会うたらグウの音言わすか、ちゅう勢いで。
そらもう、おたんこなすのメンツにかけて負けず嫌い。
刮目して見よの勢い。

「逃げ帰った分は取り返したか、しょうがねーな」て。
目ェかけてくれた相手に思ってもらうんは、桜木にとっての当たり前。

けど。
そこでテキをバカっちゅうことにして、ぼんやりセンベイ食てたらヨ。
国民年金じゃねーけど。
じきに遡っても払えねくなるよ。

その借り分は。



兄ィは声がでけェ。
その分、言うたことは戻ってこねーから、まっとうなことしか言わない。

生きてるだけでいろんなことを教えてくれる、その人は。
血こそ繋がってねーけど、桜木の兄ィだよ。


なあ。

「それは違うよ」

言うてくれる誰かサン、あんたにゃ居ますか。


てめえに耳障りなこと言わねー相手も。
究極弱まった時ゃ大事。

1日5時間PCに向かってっと、心身共に究極弱まっちまって。
耳障りにも目障りにも勝てねくなって。
堅ーい人間になっちまうんかな。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20021108-00000024-zdn-sci

どうすんだよ。このyahoo!のニュー速。
しゃーねェから桜木は、せいぜい。
「だから仕事になんねーんすわ。ワハハ」たらバカ言うて。
喝入れてもらうとする。



な。「それは違うよ」言われても。
いいじゃねーか。

あんたもさ。
苦虫噛みつぶした顔の爺さんに、モノ言う気にゃなんねーだろ。

「違うよ」て言葉が、どっかから来たら。

そいつはまだ、あんたのココロが柔かく見えてるって話。

まだ。
あんたの人生、上に向いてけるって証明。


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桜木



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