私的正論。

2002年02月28日(木) 言葉の話。

憂鬱な知らせが多い。
共感して、少し沈む。

元気の無い御仁には、安らかで満ち足りた休息を願う。
失われたものへは無事の再開を願う。



ここは言葉の世界だから。
書いたことが全てホントウになればいいのに、と思う。

好きな人には幸せになってもらいたい。
イヤなヤツには悔い改めてもらいたい。

卑怯モノの汚れた手は、慌てて後ろに隠したってお見通し。


晴れてる雲の下に居るなら空を見なよ。
大きな月がヨ。



赤ん坊の頃のオマエの瞳はそんなじゃなかった、てヨ。
胸をえぐるよなコトを言う。

けど、その真摯な光に。

おとなしくこうべ垂れて。
桜木は、家に帰ったヨ。





さて、今日は言葉についてな。自習してく。
この、救いにもなればトゲにもなる、厄介なモンについて考えてく。

月の魔法が、消えないうちにナ。




ある所に、一人の女が居た。
そいつは平気でウソをつく女だった。

そしてある所に、もう一人の女が居た。
そいつは簡単に人を信じてしまう女だった。


二人は出会ってすぐに親友になり。
そう。その最強タッグで大勢の人らを傷つけた。



平気でつかれたウソを本気で信じる女。
本気で信用されると知ってて平気でウソをつく女。

そう。それは最悪のタッグ。


善良な乙女心なんざ、そんなクズ女のタッグにかかれば屁でもねェ。

泣きながら駆けてく美しい嬢ちゃんがたの向こう側には。
必ずナ。

そんなヤツらが、居たもんさ。



清純そうな仮面。
純情そうな仮面。

優しげな言葉。
嬉しげな笑顔。

そんなんは、ヤツらが最も得意とするトコのもん。



正直、とか。
誠実、とか。
美徳、とかいう言葉は、どこいっちまった?

他人を平気で蹴落として。
元の主人のケツの温もりが残ってるよな。

晴れがましい金ぴかの椅子にヨ。取り澄まして座ってんのは誰だ?

どこのどいつだ? けったくそ悪ィ。虫酸が走らァ。











で。ナ。
それとは別のある所に、また、一人の女が居た。

その女は。

桜木の言葉の一つ一つを。その全てを。
損なうことなく理解し。
言葉を扱うことに関しては常に誠実をもって、その旨とした。

その女の言葉は、だからこそ最強だった。

その半生においては多く傷つきもしたろうが…。
その女の言葉が他人を無闇に傷つけることだけは、無かったと思う。

なに。傷つくヤツが居たんなら、そいつは。
それが余りにも美しい真実だったせいで。なに。

決してその女のせいじゃ、なかったさ。





言葉。
言葉なんてもん。

桜木の小僧でも扱う。
手足のように。

表情のように。



けど。

平気な顔で嘘をつき。
容易に他人を信じ込み。

あるいはテメエの私利私欲のみ目的に、振り回し。
言ったことの半分も実行しねェで、ヨ。

ホントウは鼻紙より軽ィくせにテトラポットより鈍重な。
意味のねェ自尊心、振り回し。

テメエを慕わねェ人間は人間じゃねェとでも言いたげな。

大きなお月サンの下にさらされた、その醜い顔。





二度と、こっちに向けるな。





言葉ってのは空しい。
言葉ってのは軽い。

けど。

言葉ってのは果てしなく美しい。
言葉ってのは。

命みてェなもん。




だからこそ、だ。

軽々しく扱うヤツが居ると辛い。
軽々しくテメエを飾るのが居ると辛い。

けど。それでもいい。


全てを。テメエの心ン中で。
結果も何もかもさ。引き受けよう、てつもりが、あるんならさ。


そんで、それはさ。
ケージバンをつけました、とかヨ。
メールアドレスを公開します、とかヨ。

そんな簡単なもんと、違うだろ?





意地でも客に水を出さねェカレー屋があって。

そこの主人が言うことにゃ。

「そんなくだらねェカレーは、ウチでは出してない」とヨ。

ま。そんなようなコト。





アタシけなげでしょ。
カワイイでしょ。とヨ。どんなに言いたげでもヨ。

言葉を疎かに使ってるようなんは。

アァ。屁にも劣る。








桜木な。
ちっとしばらく、更新を休むつもり。


言葉をええかげんに。テキトウに。
意味なく他人を攻撃するためにしか使えねェ。
意味なく他人に傷つけられムカつかされるようにしか読み解けねェ。
あるいは意味なく「テメエをいいもんに見せようと腐心する」ことにしか使えねェ。

そんなくだらん事態に心底呆れたもんでヨ。


しばらく休む。

まー。
仕事の方が忙しくなって来た、てのもあるんだが。






ホントウに真摯に言葉を使ってる人らなら。
桜木の言いてェコト。
伝わってる、て信じてる。



そんで。

今日の自習の最後に登場した、誠実な言葉使いな。

その女は。

今は、桜木のヨメになってるよ。



有史以来。
言葉ってモンがどれほど珍重され神聖視され。
今に至ったかを考えれば…。

徒や疎かに扱えるわけがないんだと。家人は言っていた。
その意見に諸手を挙げて賛成の桜木。





言霊に、気持ちこめて。

今日の自習が伝わった人らのために。
その人らのためだけに。

祈るよ。

幸有れと。

祈る。



正しさは必ず誰かの心に届き。
誰かの心打つ。

だから。



心配すんな。

俺はココに居る。

ココに居るから。




だから心配すんな。


 < 過去正論  一覧  未来正論 >


桜木



My追加